犬の睡眠時間は平均で12〜14時間
犬の睡眠時間は、平均すると1日あたり12〜14時間程度と言われています。人間の平均睡眠時間である7〜8時間と比べるとかなり長いです。
犬の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。これは人間と同様です。レム睡眠は浅い眠りで、目がピクピクと動いたり、足をパタパタさせたりします。一方、ノンレム睡眠は深い眠りで、体がリラックスし、呼吸も安定します。
そして犬の場合、レム睡眠の割合が高いのが特徴です。約80%がレム睡眠で、残りの20%がノンレム睡眠とされています。浅い眠りを何度も繰り返すことから、睡眠時間が長いのです。
年齢別の睡眠時間
犬の睡眠時間は、子犬、成犬、シニア犬で大きく異なります。それぞれの年齢段階に応じた睡眠時間の目安を知っておきましょう。
子犬の睡眠時間
子犬は成長期にあるため、体を休める時間が必要不可欠です。生後2ヶ月までの子犬は、1日の大半を睡眠に費やし、18〜20時間ほど眠ります。3ヶ月〜6ヶ月の子犬は、徐々に睡眠時間が減りますが、それでも1日あたり16〜18時間は眠ります。
成犬の睡眠時間
成犬になると、睡眠時間は子犬期と比べて短くなります。平均的な成犬の睡眠時間は、1日あたり12〜14時間程度です。ただし、活発な犬種や個体差によっては、9〜12時間の睡眠で十分な場合もあります。
成犬期は、規則正しい生活リズムを確立することが大切です。食事や散歩の時間を一定に保ち、安心して眠れる環境を整えてあげましょう。
シニア犬の睡眠時間
シニア期に入ると、犬の睡眠時間は再び長くなる傾向があります。7歳以上のシニア犬は、1日あたり16〜19時間以上>眠ることもあります。
これは、加齢に伴う身体機能の低下や疾患の影響で、より多くの睡眠が必要になるためです。シニア犬の睡眠パターンの変化に気を配り、体調の変化にも注意しましょう。
犬種別の睡眠時間
犬の睡眠時間は、犬種によっても異なります。以下で小型犬、中型犬、大型犬の睡眠時間を見ていきましょう。
小型犬の睡眠時間
小型犬は、比較的睡眠時間が短い傾向にあります。活発で好奇心旺盛な性格の犬種が多く、1日あたり10〜14時間程度の睡眠時間が目安です。以下は、代表的な小型犬の睡眠時間です。
中型犬の睡眠時間
中型犬の睡眠時間は、1日あたり12〜16時間程度が目安とされています。中型犬は、活動量や運動量が多い傾向があるため、十分な休息時間を確保することが重要です。以下は、代表的な中型犬の睡眠時間の目安です。
大型犬の睡眠時間
大型犬は、1日あたり14〜18時間程度の睡眠が推奨されています。大型犬は小型犬や中型犬と比べてエネルギー消費が多いためです。体重も重く関節や筋肉に負担がかかりやすいことから、より長い睡眠時間が必要です。
- ゴールデンレトリバー:14〜16時間
- ラブラドールレトリバー:14〜16時間
- ジャーマン・シェパード:12〜15時間
- セント・バーナード:16〜18時間
犬の睡眠で気をつけるべきポイント
ここでは、犬の睡眠で気をつけておきたいポイントを紹介します。
適度な運動を行う
愛犬の睡眠を良くするためには、適度な運動を行いましょう。犬は日中運動することで、睡眠の質の向上につながります。愛犬の年齢や健康状態に合わせて、散歩をしたり、おもちゃで遊んであげたりするなど運動を取り入れましょう。
犬が快適に眠れる環境を整える
愛犬が安心して眠れる空間づくりが大切です。寝床は適度なクッション性があり、サイズも合ったものを選びましょう。
また、犬は敏感な嗅覚を持っているため、アロマなど香りが強いものは避けます。さらに、犬の快適な睡眠のためには、適切な気温と湿度の調整も欠かせません。エアコンや加湿器を上手に活用し、季節に合わせた環境を整えてあげましょう。
睡眠中はあまり触らない
愛犬が眠っている間は、できるだけ静かにしておくことが大切です。無理に起こしたり、触ったりすることは避けましょう。特に、レム睡眠中は夢を見ていることがあるため、急に刺激を与えると、驚いて噛みつくこともあります。
睡眠が短い場合は病気やストレスを抱えている可能性がある
もし愛犬の睡眠時間が明らかに短くなったら、何らかの問題を抱えているサインかもしれません。病気やケガ、ストレスなどが原因で、十分な睡眠がとれていない可能性があります。
睡眠時間の急激な変化が見られたら、速やかに獣医師に相談しましょう。
犬の睡眠に関してよくある質問
ここでは、犬の睡眠に関してよくある質問に答えていきます。
犬は1日何時間ぐらい寝ていますか?
犬の睡眠時間は年齢や犬種、個体差によって異なりますが、平均すると1日あたり12〜14時間程度です。また子犬やシニア犬は、成犬と比べてより長い睡眠時間を必要とします。小型犬は10〜14時間、中型犬は12〜16時間、大型犬は14〜18時間が目安です。
犬と一緒に寝ても大丈夫?
犬と一緒に寝ても問題はありません。ただし、自分だけで寝れなくなるなど分離不安のリスクがあるため注意が必要です。
子犬の場合は、しつけの一環として一緒に寝るのはある程度成長してからにしましょう。また、ケガや病気のリスクもあるため、しっかり環境を整えてあげることも重要です。
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睡眠時間は犬によって様々!
犬の睡眠時間は、年齢や犬種によって異なります。子犬やシニア犬は成犬と比べて長い睡眠時間を必要とし、小型犬よりも大型犬の方が長く眠る傾向にあります。また、愛犬が快適に眠れるよう環境を整え、睡眠中は過度に刺激しないようにしましょう。