犬に水以外で与えても問題ない飲み物
犬の水分補給は、基本的に水です。ただし、水以外にも与えてOKな飲み物があるので、いくつか紹介していきます。
カフェインが含まれていないお茶
カフェインが含まれていないお茶は、犬が飲んでも問題ありません。例えば、麦茶やたんぽぽ茶、ルイボスティーなどがあります。
これらのお茶には、抗酸化作用や消化促進などの効果があるとされています。ただし、一番手軽で安全なのは水なので、積極的に飲ませる必要はないでしょう。
犬用のミルク
犬用のミルクも犬に与えてOKです。子犬だけでなく、成犬やシニア犬も栄養補助を目的として飲ませることができます。
一方で、人間用の牛乳を犬に与えるのは推奨されていません。理由は、成犬になると牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少なくなり、消化不良を引き起こしやすくなるためです。
豆乳
豆乳はドッグフードの原材料としても使用されており、犬が飲んでも大丈夫です。
豆乳には良質なタンパク質が含まれており、犬の毛並みを美しく保つ効果があります。また、食欲が落ちている犬のドライフードに豆乳を少量かけると、食欲を刺激することができます。
ただし、犬によっては豆乳にアレルギー反応を示すことがあるため、初めて与える際は注意が必要です。
犬に水を与えるときの注意点
水といっても、主に以下の3種類があります。
- 水道水
- 浄水
- ミネラルウォーター
水道水や浄水は、犬に与えても問題ありません。しかし、ミネラルウォーターの中でも硬水は、飲ませるのを控えるよう勧める獣医師もいます。
ミネラルウォーターには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。とくに硬水にはこれらのミネラルが多く含まれており、過剰に摂取すると尿路結石などのリスクが高まるとされているのです。
そのため、犬には水道水か浄水、軟水のミネラルウォーターを与えるとよいでしょう。
犬に与えてはいけない飲み物
次に、犬に与えてはいけない飲み物を5つ紹介していきます。
カフェイン入りの飲み物
カフェイン入りの飲み物は、犬に与えてはいけません。例えば、コーヒーや紅茶、緑茶、ほうじ茶などがあります。
カフェインは犬の心臓や神経系に過度の刺激を与え、不整脈、興奮、震え、嘔吐、下痢などを引き起こす可能性があります。少量でも中毒症状を起こすリスクがあるため、絶対に与えないようにしましょう。
アルコール
アルコールも犬が飲んではいけない飲み物です。犬はアルコールを分解する機能をもたないため、アルコールを摂取すると急性アルコール中毒になってしまいます。
その結果、嘔吐や下痢、呼吸困難を引き起こし、最悪の場合は昏睡や命を落とす可能性があるため、非常に危険です。犬の手が届かない範囲にアルコールを置くようにして、誤飲を防ぎましょう。
ココア
犬に与えてはいけない飲み物として、ココアも挙げられます。ココアにはカカオが含まれており、このカカオには「テオブロミン」という犬にとって非常に有害な成分が含まれているためです。
テオブロミンは犬の代謝では分解されにくく、中毒症状を引き起こす可能性があります。ココアを飲んだ犬は、嘔吐や下痢、異常な興奮状態などの症状が現れます。最悪の場合は心臓に負担がかかって命を落とすこともあるので、気をつけましょう。
ジュース
ジュースも犬に与えてはいけない飲み物です。ジュースには糖分が多く含まれており、肥満や糖尿病の原因となるためです。
数あるジュースの中でも、とくにぶどうジュースには注意しましょう。ぶどうに含まれる酒石酸は中毒を引き起こし、最悪の場合は命を落とす危険性があります。
なるべくジュースは与えずに、基本である水を飲ませることが大切です。
味噌汁・スープ
味噌汁やスープも、犬に与えないようにしましょう。味噌汁やスープには多くの塩分が含まれており、犬の腎臓や心臓に過剰な負担をかけます。長期的に健康を損なってしまうため、ご飯の残り物などを与えないように注意が必要です。
飲み物に加えて、NGな食べ物を知りたい方は、以下の記事も参照してみてください。
犬が食べてはいけないものとは?食べてしまったときの対処法も解説
犬が1日に必要な飲み物の量は?
犬が1日に必要な飲み物の量は、犬の大きさや年齢、活動量によって異なります。一般的には、犬の体重1kgあたり40〜60mlが目安とされています。つまり、例えば5kgの犬の場合は、200〜300mlの水分が必要です。
犬が必要な水分量を摂れているか心配な場合は、メモリがあるボウルや給水機を使うのがおすすめです。
なお、水は最低でも1日2回取り替えて、清潔な水を飲めるようにしてあげましょう。
犬に水以外の飲み物をあげるときは気をつけよう
この記事では、犬に水以外でも与えて問題のない飲み物や、与えてはいけない飲み物などを紹介しました。
犬の飲み物は水で十分ですが、麦茶や豆乳などもOKです。間違っても危険な飲み物を与えないように、飼い主さんは責任をもって管理することが大切です。