ペット不可の物件が多い理由
そもそもペット不可の物件は多いです。その理由を4つ紹介します。
部屋の損傷や汚れを懸念しているため
ペット不可物件が多い理由として、ペットによる部屋の損傷や汚れへの懸念が挙げられます。柱や壁、床などにペットの爪跡がつくことを心配するオーナーは少なくありません。
退去時に原状回復するにも多額の費用がかかるため、トラブルを未然に防ぐ目的でペットの飼育を禁止するケースが多いのです。
部屋に臭いが染み付いてしまうため
ペットの臭いが部屋に染み付くことも懸念点として挙げられるでしょう。猫や犬などのペットは、おしっこやフンの臭いだけでなく、体臭や口臭などもあります。
カーペットやソファ、壁などに染み付いてしまうと、簡単には取れないこともあるため、ペットを飼うことを禁止しているようです。
動物アレルギー持ちの入居者に配慮するため
ペットの毛やフケは、空気中に舞って部屋中に広がります。ペットが退去した後でも部屋に残留することがあり、次に入居した人がアレルギー反応を起こしてしまう可能性があるのです。
アレルギー症状が重い人の場合、ペットがいた空間にいると体調を崩すことがあります。そのため、オーナーとしては、あらかじめペットを禁止することで、アレルギー持ちの入居者に配慮しているのです。
鳴き声などによる近隣トラブルを防ぐため
ペットの鳴き声などによる近隣トラブルを防ぐことも、ペット不可物件が多い理由の一つです。
特に犬は、外の物音や人の気配に反応して声が大きくなることがあり、夜中や早朝の鳴き声で近隣住民からクレームにつながるケースは少なくありません。
無断でペットを飼うことはNG!ペット不可の物件でペットを飼うリスク
ペット不可の物件で、こっそりとペットを飼うことは絶対にNGです。たとえ内緒で飼っていても、鳴き声や臭いなどでいずれバレてしまいます。
一度ペット飼育が発覚すれば、契約違反で退去を求められるかもしれません。さらに、ペットによる部屋の損傷や臭いの残留など、原状回復に多額の費用が発生した場合、敷金だけでは足りず、追加の支払いを求められる可能性もあります。
また、無断飼育が原因で近隣トラブルに発展し、損害賠償を請求されることもあるため、注意しましょう。
ペットと暮らしたい気持ちは理解できますが、ルールを無視した飼育は自分自身だけでなく、大切なペットの生活に負担をかけてしまいます。ペット可物件を探し、ペットが安心できる環境を用意してあげましょう。
交渉できる?ペット不可を可にする方法・コツ
ここでは、入居前の交渉で、ペット不可を可にする方法・コツを紹介します。
事前に飼うペットの種類を伝える
ペット不可の物件でペットの飼育を認めてもらうためには、事前に飼うペットの種類や特徴を詳しく伝えることが大切です。また、ペットの写真や動画を用意し、その性格や普段の行動をアピールするのが効果的でしょう。
なお、これからペットを飼うことを検討している方に向けて、「【2024年最新】おすすめのペット10選!初めて飼う人に選び方のポイントも解説」で、おすすめのペットを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
具体的なトラブル防止策を伝える
オーナーの懸念を払拭し、ペット飼育の許可を得るためには、具体的なトラブル防止策を伝えましょう。
例えば、「部屋の傷防止のために、ペット用のマットを敷いたり、爪とぎを用意したりします」「定期的なブラッシングや清掃で抜け毛や臭いを最小限に抑えます」など、自分なりの対策を具体的に説明します。
敷金・礼金を上乗せする
敷金や礼金を上乗せするのも一つの方法です。敷金を1〜2ヶ月分上乗せして支払うと提案してみましょう。万が一の際の原状回復費用がある程度カバーできると、オーナー側がペットを飼うことを許可してくれるかもしれません。
築年数や立地を考慮する
物件の築年数や立地を考慮することも重要なポイントです。新築や築浅の物件、また駅近などの利便性の高い物件は入居者の需要が高いことから、ペットを飼うのが難しいかもしれません。
一方、築年数が経過した物件や、立地的に入居者の需要が低い物件では、オーナー側もペット飼育を許可することで、入居者を確保したいと考える可能性があります。物件の条件を踏まえたうえで、ペット飼育の許可が得られそうな物件を選んでアプローチしてみましょう。
賃貸でペットと快適に暮らすためのポイント
ここでは、賃貸でペットと快適に暮らすためのポイントを紹介します。
こまめに掃除する
部屋をキレイに保つためにも、こまめに掃除をしましょう。トイレまわりなど臭いの元となる尿や便をこまめに処理し、清潔に保つことが大切です。定期的に掃除することで、ペットによる部屋の汚れを最小限に抑えられます。
傷・臭い対策を講じておく
ペットによる床や壁の傷を防ぐために、家具の配置を工夫したり、引っかき防止シートを貼ったりするなどの対策が有効です。
また、消臭剤や空気清浄機を使って定期的に部屋の空気を入れ替えることで、ペット特有の臭いを軽減できます。カーペットやソファなどは、こまめにブラッシングやシャンプーをして、臭いの付着を防ぎましょう。
しつけをする
無駄吠えや夜鳴きなど、近隣へ迷惑をかける行為はしっかりとしつけることが重要です。また、部屋での排泄やものを噛む癖なども、根気強くしつけて改善していきましょう。
ペットがルールを守れるようになれば、物件の損傷や近隣トラブルのリスクも下げられます。
他の入居者に配慮する
ペットの飼育に理解のある物件でも、他の入居者へ配慮することを忘れてはいけません。ペットの鳴き声や臭いで迷惑をかけていないか、日頃から気を配りましょう。
エレベーターや共用部ではペットをしっかり抱えるなど、すれ違う際のトラブルも未然に防ぐ配慮が肝心です。
まとめ
ペット不可物件でも、大家さんや管理会社との交渉次第で、ペット飼育の許可を得られる可能性があります。
交渉の際は、ペットの種類や飼育方法、対策を具体的に説明することが重要です。ペットにとって最適な環境かどうかを慎重に判断し、無理のない範囲で物件選びを行いましょう。