ビーグルは手に負えない?
「ビーグルは手に負えない」という声を聞いたことがある方もいるでしょう。実際のところ、手に負えなくなるかどうかは、しつけや環境次第です。
ビーグルの性格は、やんちゃで好奇心旺盛、また警戒心も強いです。そのため、きちんとしつけないと、興味があるものに走って行ったり、見知らぬ人に吠え続けたりしてしまいます。
また、もともと狩猟犬として活躍していた犬種であり、当時は鳴き声で獲物を追い込んでいました。その習慣から、鳴き声はびっくりするほど大きく、吠え癖がついてしまうと大変です。
しかし、昔から人間の指示に従ってきたため、信頼関係を築くことができれば、飼い主さんの指示に従ってくれます。手に負えないという事態は起きにくいでしょう。
ちなみに、ビーグルは抜け毛が原因で手に負えないと言われることもあります。気になる抜け毛については以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
ビーグルの抜け毛は多い?トリミングは必要?被毛に関する疑問にお答えします!
ビーグルはしつけが難しい?
「ビーグルはしつけが難しい」という意見もよく耳にするのではないでしょうか?この意見に関しても、飼い主さんのしつけ方次第と言えます。
ビーグルは独立心の強い性格をしています。そのため、飼い主さんのことをリーダーとみなさないと、自分の興味のままに行動してしまう恐れがあります。
してはいけないことをしたら「ノー」、できたらすぐに褒める、という流れを子犬の頃から繰り返し、信頼してもらうことが大切です。しつけ方のコツは次の章で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
飼い主さんのしつけ方次第で、しつけの難易度は異なります。しかし、他の犬種と比べると、しつけが落ち着くまでに時間がかかる傾向にあるでしょう。そのため、ビーグルと一緒に過ごせる時間が少ない共働きの家庭などだと、飼うのが大変かもしれません。
また、ドッグトレーナーにしつけをサポートしてもらうこともおすすめです。特に初めて犬を飼う方は、プロに教えてもらうことでグッとしつけがしやすくなるでしょう。
ビーグルのしつけ方のコツ
ビーグルのしつけ方のコツは、以下の4つです。
- 家に迎え入れた日からしつけを始める
- 上下関係を理解してもらう
- しつけ方を統一する
- ストレスを溜めないようにする
それぞれ具体的に説明していきます。
家に迎え入れた日からしつけを始める
ビーグルのしつけは、家に迎え入れた日から早速始めます。まずは新しい環境に慣れてもらうことが大切ですが、してはいけないことをしたら「ダメ」や「ノー」と伝えるようにしましょう。
中でもトイレトレーニングは、初日から行うことが肝心です。どこでトイレをしてもOKと勘違いしてしまうと、飼い主さんが大変になってしまいます。こまめにトイレへ連れていき、トイレの場所を覚えてもらいましょう。
トイレの場所を覚えてもらうためには、生活環境を大きく変えないことが大切です。トイレや寝床の場所が変わってしまうと、ビーグルは混乱してしまい、主従関係を上手く築けない恐れもあります。
家に迎え入れた日からしつけを始め、飼い主さんもビーグルも気持ちよく過ごせる環境を目指しましょう。
上下関係を理解してもらう
ビーグルは狩猟犬として活躍していた犬種なので、上下関係を覚えてもらうことがしつけのコツです。
飼い主さんをリーダーとみなすと、素直に言うことを聞いてくれるようになります。その際、例えば家族の一人だけがリーダーとみなされてしまうと、他の家族の言うことを聞かなくなってしまいます。
家族全員がリーダーとして認められるように、一貫性を持って行動することが重要です。
しつけ方を統一する
しつけ方を統一することも、ビーグルをしつける上で欠かせないポイントです。
しつけが統一されていないと、ビーグルは混乱してしまいます。誰の言うことを聞けばいいのかわからなくなってしまい、しつけを覚えるのに時間がかかってしまうのです。
また、信頼性を感じることができず、飼い主さんがリーダーとして認識されない恐れもあるでしょう。
しつけの声の掛け方だけでなく、ご褒美の量やタイミングも統一して、家族全員をリーダーとみなすようにしつけることが大切になります。
ストレスを溜めないようにする
ビーグルはストレスを感じると、問題行動を起こす可能性があります。そのため、覚えたしつけを守ってもらうためには、ストレスを溜めないようにすることが重要です。
もっともストレス解消になるのは運動です。ビーグルは運動量の多い犬種であり、運動することでストレスを発散できます。具体的には、1日2回30分ずつの散歩が目安です。ただし、必要な運動時間には個体差があるので、愛犬に適切な運動時間を見つけてあげましょう。
また、しつけやトレーニングでストレスを溜めないように配慮することも大切です。犬の集中力は5分程度とされているため、長時間トレーニングをしないように気をつけましょう。
なお、ビーグルの性格や飼い方のポイントは以下の記事で紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
ビーグルの具体的なしつけ方
最後に、ビーグルの具体的なしつけ方を紹介します。ビーグルで注意が必要なのは、噛み癖と吠え癖です。他の人に迷惑をかけてしまう恐れがあるため、癖がつかないようにしつけましょう。
噛み癖
噛み癖がつかないようにするには、その原因を取り除いてあげることが大切です。ビーグルが噛んでしまうのには、以下のような原因があります。
- ストレス
- 恐怖心
- 病気・怪我
ストレスと恐怖心に関しては、運動量を増やす、子犬の頃から社会化トレーニングをすることなどで、解消してあげることができます。
病気・怪我に関しては、突然噛んできたり、他の症状も並行して見られたら、注意する必要があるでしょう。
ただし、犬が噛んでしまうのは本能的なものです。そのため、上記の原因に該当しない場合は、噛んでも問題ないおもちゃなどを用意して、その気持ちを発散させてあげることも有効です。
吠え癖
吠え癖も同様に、ビーグルをしっかりと観察して原因を探り、それを取り除いてあげることが重要です。吠え癖の原因として考えられるのは、次の4つです。
- 興奮
- 要求
- 警戒
- ストレス
もし興奮によって吠えているのであれば、おやつなどを使って気を逸らしてあげることがおすすめです。要求吠えに関しては、その要求に応えないことが鉄則です。もし応えてしまうと、吠えれば要求が通ると思ってしまいます。
また、警戒吠えに関しては社会化トレーニングによって警戒心を弱めてあげること、ストレスに関しては運動などでストレスを発散してあげることが効果的です。
原因によってしつけ方は異なるので、原因を探り、適切な対策を講じましょう。
ビーグルのしつけについて理解したら飼い始めよう
この記事では、ビーグルのしつけについて紹介しました。
ビーグルは人懐っこくて愛情深い反面、警戒心が強く頑固な性格でもあります。そのため、これまで犬を飼ったことがない方だと、しつけが難しいと感じることがあるかもしれません。
ビーグルを飼って後悔しないためにも、この記事で紹介したしつけのコツやしつけ方を参考にして、飼い主に忠実な賢いパートナーとなるように育ててくださいね。
この記事でビーグルのしつけについて理解したら、実際にビーグルを飼い始めてみてはいかがでしょうか。まだどのビーグルを購入するか決まっていないのであれば、「petmi」で探す方法がおすすめです。
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