猫のトリミングは必要?
猫のトリミングは、必ずしもすべての猫に必要なわけではありません。というのも、猫は毛づくろいをして自分の体を清潔に保つ習性があるためです。これをセルフグルーミングといいます。
猫のトリミングには、ブラッシングやシャンプー、カット、肛門絞り、耳掃除などが含まれています。
一般的に被毛のカットはトリミング、それ以外のお手入れはグルーミングに分けられますが、日本では両方をまとめて「トリミング」と呼ぶことが多いです。
トリミングが必要な猫の特徴
トリミングの必要がある猫は、以下のような場合です。
- 長毛種(ペルシャ、メインクーンなど)
- 毛づくろいしない猫(高齢猫、肥満の猫など)
- 皮膚疾患がある猫
- よく外に出る猫
ペルシャなどの長毛種は毛が長く密集しているため、自分の舌だけでは十分なケアが難しく、毛玉ができやすいです。また、高齢や肥満で体が硬くなり、毛づくろいが行き届かない子もいます。
ただ、猫は触れられたり、水に濡れることを嫌がる子が多いため、無理なトリミングはストレスの原因になります。愛猫の性格や好みに合わせて、ストレスの少ないケア方法を選ぶことが大切です。
猫のトリミングを行うメリット
ブラッシングやシャンプーなどのトリミングを行うことで、被毛や皮膚をキレイに保てるようになります。抜け毛を減らせるだけでなく、毛玉による皮膚トラブルも防げるでしょう。
また、体に触れる機会が増えることで、しこりやケガの早期発見にもつながります。
猫のトリミングの頻度とかかる費用の目安
トリミングの頻度は、猫の毛の長さや生活環境によって様々ですが、3〜6ヶ月に1回程度が目安です。外に出ることが多い場合は2〜3ヶ月に1回を目安に行いましょう。
ただし、やり過ぎは猫のストレスになりかねないので、無理強いは禁物です。
猫のトリミング費用の相場
お店によって異なりますが、猫専門のトリミングサロンの費用相場は、5,000円〜15,000円程度です。
猫のトリミング料金は、犬のトリミング費用と比べると高い傾向にあります。これは、猫は人見知りが強く、慣れない環境で暴れてしまうことがあり、鎮静剤を使用したり、2人体制で施術を行ったりする必要があるためです。
安心できるトリミングサロンの選び方
サロン選びでは、以下の点に注目しましょう。
- 猫専門または猫の施術実績が豊富であるか
- 猫が安心してリラックスできる環境が整っているか(消音、室温、湿度)
- 口コミでスタッフの対応と技術に問題がないか
- 料金やサービス内容は明確であるか
利用者からの評判・口コミなどを参考にして、複数のトリミングサロンを比較することが大切です。
また、可能であれば実際の施術環境を見学させてもらうのも良いでしょう。愛猫に合ったサロンを慎重に選び、安心して任せられる場所を見つけましょう。
自宅でできる猫のトリミング方法
愛猫のトリミングを自宅で行うことで、費用を抑えられるだけでなく、猫も慣れた環境でリラックスできます。ただし、子猫の頃から少しずつ慣らしていくことが大切です。猫の機嫌の良いときを選んで、優しく丁寧に始めましょう。
ブラッシング
ブラッシングはケアの基本です。猫用のブラシを使い、毛並みに沿って優しくとかしていきましょう。特に顎下や脇の下など、毛玉ができやすい部分は丁寧にケアします。短毛種は週に2〜3回、長毛種は毎日を目安に行いましょう。
また、猫用のブラシは、長毛種にはスリッカーブラシ、短毛種にはラバーブラシといった感じで、猫の種類に応じて使い分けることが重要です。
シャンプー
シャンプーは2〜3ヶ月に1回程度を目安に行います。猫用シャンプーを使い、ぬるま湯で素早く洗いましょう。耳に水が入らないよう注意し、しっかりとすすぎます。
タオルで優しく水気を取り、ドライヤーは弱めの温風で乾かします。シャンプーが苦手な猫には、ウェットシートでの拭き取りも効果的です。
爪切り
爪が伸びすぎると、家具や壁に傷をつけたり、爪が肉球に巻き込まれて怪我をしたりするリスクがあります。爪が長くなりすぎないよう、こまめに少しずつ切っていきます。
専用の爪切りを使い、肉球を押して爪を出し、透明な部分のみをカットしましょう。なお、爪の根元に見えるピンク部分は神経と血管が通っています。この部分を切ってしまうと痛がったり、出血したりする恐れがあるため、注意しましょう。
目ヤニの拭き取り
目ヤニは毎日チェックし、気になるときはその都度拭き取りましょう。目の周りは敏感なので、強くこすらないよう注意が必要です。綺麗なガーゼやコットンを水で軽く湿らせ、優しく拭き取ります。
歯磨き
猫は人より歯垢が溜まりやすく、放っておくと歯石となって歯周病などにかかってしまいます。少しずつ慣れてもらい、歯磨きの習慣をつけましょう。
猫用の歯磨きジェルや歯磨きシートを使用します。歯ブラシが難しい場合は、指サック型の歯ブラシから始めるのもおすすめです。
最初は指で歯ぐきをマッサージするところから始めます。嫌がる場合は無理強いせず、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
耳掃除
猫の耳は自浄作用があり、あまり頻繁に耳掃除をやる必要はありません。汚れが気になった場合は、見える範囲できれいにしてあげましょう。水で濡らしたコットンで、外耳だけを優しく拭き取ります。
なお、耳垢が多い、異臭がする、頭を振る、耳を掻くなどの症状がある場合は、外耳炎の疑いがあります。このような場合は、すぐに獣医師に相談してください。
猫の種類や状態に応じてトリミングやケアを取り入れましょう!
猫は本来、自分で体を清潔に保てるので、トリミングが必要ありません。しかし、長毛種や高齢猫、肥満気味の猫など、セルフケアだけでは十分でない場合もあります。
愛猫の毛種や生活環境、体調に合わせて必要なケアを選び、無理のない範囲で取り入れていきましょう。
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