マルプーの平均寿命はどのくらい?
マルプーの平均寿命は、約12〜15歳とされています。アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2023」を参照すると、親犬種であるマルチーズとトイプードルの平均寿命は下記です。
- マルチーズ:15.3歳
- トイプードル:13.6歳
どちらも他の犬種と比べると平均寿命は長めであり、そのミックス犬であるマルプーの寿命も長い傾向にあります。
寿命には、遺伝子と生活習慣が大きく影響します。遺伝子は先天的な要因でコントロールできませんが、生活習慣は飼い主さんの心がけ次第です。マルプーを飼い始めたら、責任を持って健康的に過ごせるよう日々のケアを行うことが重要です。
マルプーがかかりやすい病気・怪我
マルプーがかかりやすい病気・怪我は、以下の4つです。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 涙やけ
- 外耳炎
- 白内障
これらは、親犬種であるマルチーズとポメラニアンがかかりやすい病気・怪我です。その遺伝子を受け継ぐマルプーも、同様に注意する必要があります。
それぞれの症状や予防法などを解説するので、マルプーを飼う前に把握しておきましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼とは、膝にある膝蓋骨が外れてしまう怪我です。別名はパテラといい、骨が細い小型犬によく見られます。
スキップのような歩き方をする、散歩に行くのを嫌がるといった症状が現れた場合は、膝蓋骨脱臼の可能性があります。原因は、膝蓋骨が生まれつき外れやすいという先天的なものから、高いところから飛び降りてしまったという後天的なものまでさまざまです。
膝蓋骨脱臼の予防としては、膝関節に負担がかからないように体重を管理することが有効です。適度な運動と食事を心がけて、適正体重を維持できるようにサポートしましょう。
また、家の床がフローリングだと滑って膝蓋骨脱臼になりやすくなるので、カーペットを敷くなどの対策をすることも大切です。
涙やけ
涙やけとは、涙の成分で毛が茶色く変色する現象のことです。ホワイトやクリームなどの明るい毛色をしていると、涙やけが目立ちやすくなります。
涙やけは、逆さまつげやウイルスによって涙が過剰に分泌されたり、炎症によって涙を排出する管が詰まったりすることが原因で起こります。
対処法としては、目の周りが濡れていたら清潔なタオルで拭くことや、定期的に動物病院で目をチェックしてもらうことが効果的です。
外耳炎
外耳炎は、外耳(耳の入り口から鼓膜まで)に炎症を起こす病気です。耳を痒がる、耳から異臭がするなどの症状があれば、外耳炎を疑いましょう。
寄生虫や細菌などが原因で発症するため、こまめにケアをすることが大切です。しかし、誤った方法でケアをすると耳を傷つけてしまうため、動物病院で教えてもらうことをおすすめします。
自宅でのケアが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで1ヶ月に1回ほど行ってもらうとよいでしょう。
白内障
白内障とは、目の中の水晶体が何らかの原因で白濁してしまう病気です。トイプードルがなりやすい病気とされていることから、マルプーも注意する必要があります。
白内障の原因は、遺伝や加齢、糖尿病などです。そのため、健康的な生活を送り、老化を遅らせることで、白内障の発症を遅らせることができるかもしれません。
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マルプーの健康寿命を延ばすために大切な5つのこと
マルプーの健康寿命を延ばすためには、以下の5つを実践することが大切です。
- 健康的な食生活を心がける
- 適度な運動をさせる
- 日々のお手入れを怠らない
- 定期検診の受診させる
- たくさんスキンシップをとる
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1.健康的な食生活を心がける
マルプーに長生きしてもらうためには、ドッグフードの品質と量に注意して、健康的な食生活を送れるようサポートすることが重要です。
品質に関しては、ドッグフードに含まれている成分を確認して、必要な栄養がバランスよく含まれているものを選びましょう。
量に関しては、原則ドッグフードに記載されている量を守ります。与えすぎると糖尿病などの病気になる可能性があるため、しっかりと量を管理することが大切です。
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2.適度な運動をさせる
マルプーの健康寿命を延ばすには、適度な運動をさせることも欠かせません。1日2回、1回あたり15〜30分を目安として散歩に連れていきましょう。ただし、適正な運動量には個体差があるので、その子に合わせて散歩時間を調整することが大切です。
適度な運動をさせることで、適正体重を維持し、筋肉を発達させることができます。また、運動はストレス発散にもなり、精神的にも良い影響があります。
3.日々のお手入れを怠らない
マルプーに長生きしてもらうためには、日々のお手入れも重要な役割を果たします。具体的には、下記の通りです。
- トリミング(カット)
- ブラッシング
- シャンプー
- 歯磨き
- 耳掃除
- 爪切り
マルプーは毛玉ができやすいので、毎日のブラッシングが必須です。また、毛がすぐに伸びてしまうため、1〜2ヶ月に1回の頻度でカットするようにしましょう。
歯磨きや耳掃除、爪切りも欠かせないお手入れです。とくに歯磨きを怠ると、口内の細菌が増殖し、歯周病になってしまいます。歯周病は他の病気につながる恐れもあるため、歯磨きは毎日行うことを心がけましょう。
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4.健康診断を受診させる
マルプーと長く一緒に過ごすためには、健康診断を受診させることも重要です。
健康診断によって病気を早期発見できれば、すぐに治療して病気の進行を防ぐことができます。また、健康管理に関するアドバイスをもらえるので、病気の予防にもつながるでしょう。
健康診断の頻度は、半年〜1年に1回が目安です。マルプーの健康寿命を延ばすためにも、定期的に受診させましょう。
5.たくさんスキンシップをとる
たくさんスキンシップをとることも、マルプーの健康寿命を延ばす上で欠かせません。マルプーは飼い主さんのことが大好きであり、スキンシップがストレス解消や心の安定につながります。
反対に、スキンシップが不足するとストレスが溜まり、免疫力が低下する恐れがあります。攻撃的になったり、自傷行為をしたりすることもあるので、注意が必要です。
飼い主さんはマルプーと積極的にスキンシップをとり、心の健康を維持してあげましょう。
マルプーの寿命や病気について理解したら実際に飼い始めよう
この記事では、マルプーの寿命やかかりやすい病気、健康寿命を延ばすために大切なことについて解説しました。マルプーの平均寿命は約12〜15歳です。健康寿命を延ばすためには、適度な食事や運動、スキンシップなどを心がけることが重要です。
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