犬が一緒に寝たがる心理
犬が飼い主と一緒に寝たがる心理には、犬の特徴が起因しています。犬は社会性の高い動物であり、集団で行動することを好む性質があります。そのため、飼い主を家族の一員と認識している犬にとって、一緒に寝ることは安心につながるのです。
犬と一緒に寝るメリット
ここでは、犬と一緒に寝るメリットを紹介します。
愛犬が安心する
愛犬にとって、飼い主と一緒に寝れることは大きな安心感につながります。一緒に寝ることで、飼い主の匂いに包まれながら安心して眠れるのです。
飼い主のストレスや不安が減る
犬と一緒に寝ることは、飼い主のストレスや不安を和らげる効果があると言われています。愛犬の温もりや安心感が、飼い主の心を穏やかにしてくれるのです。
また、犬を撫でることで、オキシトシンという幸せホルモンが分泌され、リラックス効果が得られます。愛犬と一緒に寝ることは、飼い主の心身の健康にも良い影響を与えてくれるでしょう。
愛犬の体調変化に気づきやすくなる
愛犬の体調変化に早く気づけるのも、愛犬と一緒に寝るメリットです。いつもと違う呼吸の乱れや、落ち着きのない寝相など、普段と異なる様子にすぐ気づきやすくなります。
特に、高齢の犬や持病のある犬の場合、体調の変化を見逃さないことが大切です。飼い主が愛犬の健康状態を常に把握できるのは、同床ならではのメリットと言えるでしょう。
犬と一緒に寝ることのデメリット
犬と一緒に寝ることは、メリットだけではありません。ここでは犬と一緒に寝ることのデメリットを紹介します。
飼い主や犬がケガをしてしまう可能性がある
犬と一緒に寝ていると、寝返りを打った際に犬を巻き込んでケガをさせてしまう可能性があります。特に小型犬は、飼い主の体重で圧迫されるリスクが高いです。また、ベッドから落ちて骨折してしまうこともあるので、寝る環境には十分気をつけましょう。
しつけが難しくなる
犬と一緒に寝ることで、しつけがうまくいかなくなる可能性があるため注意が必要です。
これは、一緒に寝ることで犬が飼い主と対等だと勘違いしてしまうためです。その結果、言うことを聞かなくなったり、わがままな行動を取るようになったりと、しつけが難しくなる恐れがあります。
鳴き声などで睡眠を妨げられる恐れがある
犬の夜鳴きやいびきが原因で、飼い主の睡眠が妨げられることもあります。犬が夢を見て吠えたり、体調不良で鳴いたりすると、飼い主は十分な休息を取ることができません。また、犬が動いたり掻いたりすることで目が覚めてしまうこともあるでしょう。
衛生面でのリスクがある
犬と一緒に寝ることは衛生面でのリスクもあります。アレルギーのある人は特に注意が必要です。犬が外から持ち込んだ細菌やダニ、寄生虫などが寝具を介して、飼い主に感染するリスクがあります。
分離不安症になることがある
一緒に寝ることで、犬は分離不安症になることがあります。分離不安症とは、飼い主から離れることに強い不安や恐怖を感じ、過度なストレスを抱えてしまう状態のことです。
犬と一緒に寝ることに慣れてしまった犬は、飼い主とずっと一緒にいられると勘違いしてしまうかもしれません。そのため、飼い主が外出して犬を一人にすると、激しく鳴いたり、物を壊したりするなど、分離不安症特有の行動を取ることがあります。
分離不安症を発症しないようにするためには適度な距離を保ち、一人でも過ごせる時間を作ることが大切です。
犬と一緒に寝ても大丈夫?寝る際の注意点
犬と一緒に寝ることは問題がありませんが、いくつか注意点があります。注意点を把握して対策を講じていきましょう。
快適で安全な睡眠環境を整える
犬と一緒に寝る際は、快適で安全な睡眠環境を整えることが大切です。十分な広さのベッドを用意し、犬が落ちたり挟まれたりしないように注意しましょう。
また、犬の体温調節機能は人間と異なるため、適切な室温や寝具を選ぶことが重要です。犬の体調や年齢に合わせて、快適な睡眠環境を整えてあげましょう。
しつけはしっかりと行う
しつけはしっかりと行います。ベッドに上がる前に「待て」や「お座り」などの基本コマンドを練習し、飼い主の許可なくベッドに上がらないようにしましょう。また、粗相をしないようトイレトレーニングを徹底し、用を足す場所を覚えさせます。
こまめなお手入れで愛犬を清潔に保つ
犬と一緒に寝る際は、こまめなお手入れで愛犬を清潔に保つことが大切です。定期的なブラッシングや、シャンプーを行い、犬の毛や皮膚の汚れを取り除きましょう。
また、耳掃除や歯磨きなども怠らないようにしてください。寝具も定期的に洗濯し、清潔を保つことが重要です。愛犬の衛生管理を徹底することで、飼い主の健康リスクを減らせます。
犬と一緒に寝すぎない
犬と一緒に寝ることは楽しいですが、寝すぎには注意が必要です。犬が飼い主と一緒に寝ることに慣れてしまうと、分離不安症を引き起こす恐れがあります。
また、飼い主の睡眠の質が下がり、日中の活動に支障をきたす可能性もあります。犬と一緒に寝る際は、別々で寝る日も設けつつ、適度な頻度で行うことが大切です。
愛犬と一緒に寝るなら、しっかり対策を立てよう!
犬が飼い主と一緒に寝たがる理由は、深い絆や安心感を求めているからでしょう。犬にとって、飼い主は心の拠り所であり、一緒に過ごす時間は大きな喜びなのです。
愛犬と一緒に寝ることには、愛犬の安心感や飼い主の幸福感など、様々なメリットがあります。しかし同時に、ケガのリスクや衛生面の問題、分離不安症の可能性など、デメリットもあります。しっかり対策を立てて、愛犬との快適な時間を過ごしてくださいね。