チワワの平均寿命
アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2023」によると、チワワの平均寿命は13.9歳です。犬の平均寿命は14.2歳であることから、平均的な寿命であると言えます。
ただし、あくまでも平均寿命であり、実際の寿命には個体差があります。チワワに長生きしてもらうためには、健康的な生活を送れるようにサポートすること、病気を早期発見することが大切です。
それらを実践すれば、平均寿命より長生きしてくれるかもしれません。少しでも長く一緒に過ごせるように、丁寧にお世話をしていきましょう。
人間に換算すると何歳?
チワワの寿命を13.9歳とした場合、人間の年齢に換算すると、約73歳となります。犬の年齢は、以下の方法で人間の年齢に換算できるので、参考にしてみてください。
- 1歳:人間で15歳
- 2歳以降:1歳ごとに+4~5歳
チワワの最高年齢は何歳?
チワワの最高年齢は、21歳66日とされています。アメリカのフロリダ州に住むチワワが、ギネス記録に認定されました。
ちなみに、犬の最高齢はオーストラリアン・キャトル・ドッグの29歳5ヶ月であり、こちらもギネス記録に認定されています。
チワワがかかりやすい病気・怪我
チワワがかかりやすい病気・怪我は、以下の5つです。
- 膝蓋骨脱臼
- 水頭症
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 角膜炎
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れてしまう怪我です。足を引きずる、足を浮かせて歩くなどの症状が見られたら、膝蓋骨脱臼の可能性があります。
膝蓋骨脱臼は、関節に負担がかかるとなりやすいです。そのため、次のような予防策が有効です。
- 床がフローリングの場合は、マットやカーペットを敷く
- 肥満にならないよう体重を管理する
- 過度な運動を避ける
- 高いところから飛び降りないようにする
水頭症
水頭症は、脳内に過剰な脳脊髄液がたまる病気です。脳の障害なので、発症すると反応が鈍くなる、異常な行動をするなどの症状が現れます。
水頭症の主な原因としては、遺伝が挙げられます。そのため、チワワを飼う前には、親犬の病気の有無を確認することが大切です。
水頭症を発症すると、内科治療もしくは外科手術を受ける方法があります。獣医と相談の上、最善の方法を検討しましょう。
気管虚脱
気管虚脱は、気管が潰れて正常に機能しなくなる病気です。チワワは気管が細いので、気管虚脱になりやすいとされています。
発症すると、咳が続く、呼吸困難、ゼーゼー音がするなどの症状が見られます。気管を圧迫しないよう、常日頃から以下を心がけましょう。
- リードではなくハーネスを利用する
- 肥満にならないよう適度な運動と食事を心がける
- 暑い場所を避ける
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の僧帽弁が正常に閉じないことで、血液が逆流する病気です。シニア期に発症することが多く、初期症状は分かりにくいとされています。
定期検診で発見できることもあるため、シニア期になったら定期検診の頻度を増やしましょう。早期に治療を開始できれば、薬によって長生きできる可能性が高まります。
角膜炎
角膜炎は、目の角膜に炎症が起きる病気です。チワワの目が赤くなったり、目やにが多くなったりしたら、角膜炎かもしれません。放置すると悪化するため、発症したらすぐに動物病院に連れていきましょう。
予防策としては、目の周りを清潔に保つことが挙げられます。また、日頃からチワワの目をチェックすることも欠かせません。
チワワに多い死因
チワワに多い死因には、主に以下の3つがあります。
- 循環器疾患(心臓・肺など)
- 消化器疾患(胃・大腸など)
- 泌尿器疾患(腎臓・膀胱など)
チワワはもともと心臓が強くない犬種であり、心臓病にかかりやすいです。具体的な病名を挙げると、僧帽弁閉鎖不全症や動脈管開存症などがあります。
また、チワワは身体が小さいため、事故死も多いです。そのため、家の中を安全な環境に整えること、散歩のときは車に注意することなどを心がけましょう。
チワワが長生きする秘訣
チワワが長生きする秘訣は、以下の5つです。
- 適度な運動をさせる
- 食事の量を管理する
- ストレスを軽減させる
- 適切なケアをする
- 定期検診に連れていく
それぞれ具体的に説明していきます。
適度な運動をさせる
適度な運動は、チワワの健康維持に欠かせません。運動不足は肥満につながり、心臓病や気管虚脱などのリスクを高めます。一方で、過度な運動も身体に負担がかかるので、愛犬にとって最適な運動量を心がけるようにしましょう。
散歩の目安は、1日1〜2回、1回あたり10〜20分です。室内で運動させる場合は、おもちゃを使って遊ぶと、楽しみながら身体を動かせるでしょう。
食事の量を管理する
チワワが長生きする秘訣として、食事の管理も挙げられます。
チワワは小型犬なので、食べすぎるとすぐに肥満になります。肥満はさまざまな健康問題を引き起こす原因になるので、餌やおやつの与えすぎに注意しましょう。反対に、肥満になることを気にして餌の量が少ないと、栄養失調になってしまうため、適量が肝心です。
餌の量は、原則ドッグフードに記載されている量を守ります。もし食事の量に不安がある場合は、動物病院で相談するのもおすすめです。また、ドッグフードの栄養バランスにも注目し、必要な栄養を摂れるものを選びましょう。
ドッグフードの正しい選び方 | 種類や目的、年齢別に選ぶポイントを紹介
ストレスを軽減させる
チワワは臆病な性格をしており、ストレスを感じやすいです。そのため、ストレスを軽減させるよう、配慮する必要があります。具体的には、大きな音が鳴らないようにする、生活環境を大きく変えないようにするなどです。
また、ストレスの解消には、運動や飼い主さんとのスキンシップが効果的です。チワワと触れ合う時間をたくさん確保して、心の健康も維持してあげましょう。
適切なケアをする
チワワに長生きしてもらうためには、日々のケアも欠かせません。
中でも、歯磨きは毎日行いましょう。チワワは口が小さいので、歯周病などの口腔内疾患になりやすいです。悪化すると、他の健康問題を引き起こすため、口の中を清潔に保てるようサポートすることが大切です。
また、その他のケアは、以下の頻度で行いましょう。
- ブラッシング:1日に1回
- シャンプー:1ヶ月に1〜2回
- 爪切り:1ヶ月に1回
定期検診に連れていく
チワワは遺伝的にかかりやすい病気が多いので、定期検診は必ず連れていきましょう。健康状態をチェックしてもらう中で、病気を早期発見できるかもしれません。
定期検診の頻度は、1年に1回が目安です。シニア期には、1年に2回連れていくことをおすすめします。
定期検診では、他にも歯や耳のケア、寄生虫の予防なども行ってくれます。また、育てる上でのアドバイスも提供してくれるので、心配事があれば相談すると良いでしょう。
チワワの寿命や病気について理解したら飼い始めよう
この記事では、チワワの平均寿命やかかりやすい病気、長生きの秘訣を解説しました。チワワの平均寿命は約13.9歳です。長生きしてもらうためには、適度な運動と食事、定期検診などが欠かせません。
チワワの平均寿命やかかりやすい病気について理解したら、チワワを飼い始めましょう。もしまだ飼うチワワが決まっていない場合は、「petmi」で探す方法がおすすめです。
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