トイプードルがなりやすい病気・怪我
トイプードルがなりやすい病気や怪我を7つ挙げて、それぞれの症状や予防法を詳しく紹介していきます。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼(パテラ)とは、膝のお皿が外れてしまう怪我です。足を引きずる、片足を上げるなどの症状がみられたら、膝蓋骨脱臼の可能性があります。
骨が細い小型犬がなりやすいため、トイプードルも注意が必要です。先天的に膝蓋骨が外れやすい体質が原因の場合や、過度な運動が原因の場合があります。
いずれにせよ、負担をかけないようにすることが重要です。高い場所に登れないようにする、床を滑りにくくするなど、関節に負担がかからない環境を整えてあげましょう。
流涙症
流涙症とは、涙が目から溢れて、目の周りが汚れてしまう病気です。この汚れが茶色に変色したものを「涙やけ」といい、放置すると皮膚炎や感染症の原因になることも。
流涙症は、目に異物が入って発症することもあれば、生まれつき涙管が狭くて発症することもあります。原因によって処置が異なるため、汚れがひどい場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
汚れが軽い場合は、ガーゼやコットンでこまめに拭き取り、目の周りを清潔に保つことが大切です。日頃からのケアで、症状の悪化を防ぐことができます。
外耳炎
外耳炎は、外耳(耳の入口から鼓膜までの部分)に炎症が起きる病気のことです。外耳炎になると、耳を痒がる、耳から臭いがする、赤く腫れているなどの症状がみられます。
軽度であれば、点耳薬や内服薬を使用して治します。一方で複数の原因があると、慢性化することもあるため、注意が必要です。
トイプードルは垂れ耳で外耳炎になりやすいため、普段から耳の中を清潔な状態に保つことが有効です。人間用の綿棒で掃除をすると耳を傷つけてしまうため、洗浄液を浸したコットンで汚れを優しく拭いてあげるとよいでしょう。
気管虚脱
気管虚脱とは、気管が押しつぶされて、呼吸が苦しくなる病気です。乾いた咳が出たり、ゼーゼーと呼吸をしたりする場合、気管虚脱の可能性があります。
症状が進行すると呼吸が困難になってしまうため、普段と違う様子が見られたら、早めに動物病院を受診することが大切です。
気管虚脱の原因は明らかになっていませんが、リードによる圧迫や肥満も影響するとされています。そのため、リードの代わりにハーネスを使用したり、肥満にならないよう食事量を調整したりすることが効果的です。
クッシング症候群
クッシング症候群とは、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで、さまざまな健康問題を引き起こす病気です。多飲多尿、食欲増加、体重増加、毛が抜ける、皮膚が弱くなるなど、さまざまな症状が現れます。
クッシング症候群は、残念ながら予防策がありません。そのため、定期検診を受診したり、普段から愛犬の様子をよく観察することが重要です。
皮膚病
トイプードルは、アトピー性皮膚炎や脂漏症など、さまざまな皮膚病にも注意が必要です。これらの病気になると、皮膚が赤くなったり、被毛が抜けたりします。
原因によって対処法は異なるため、これらの症状がみられる場合は、動物病院を受診しましょう。
予防としては、定期的なブラッシングやシャンプーを心がけて、皮膚を清潔に保つことが効果的です。また、これらを習慣化することで、早期に皮膚の異常を発見することができます。
歯周病
歯周病とは、歯垢や歯石が原因で、歯茎に炎症が起こる病気です。進行すると、歯が抜けてしまうだけでなく、口内の細菌が全身に回り、心臓病などの全身疾患を引き起こす恐れもあります。
歯周病を防ぐためには、歯磨きが欠かせません。毎日歯磨きをして、歯垢や歯石を残さないようにしましょう。また、半年に1回を目安に、動物病院で口腔内をチェックしてもらうのもおすすめです。
トイプードルがかかりやすい病気は、以下の記事でも解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
トイプードルの平均寿命|多い死因やかかりやすい病気についても解説
トイプードルがご飯を食べないのは病気が原因?
「トイプードルがご飯を食べない…」と心配の声もよく聞きます。トイプードルがご飯を食べない原因としては、以下の3つが考えられます。
- 食事のタイミングではない
- 食事が合わない・飽きた
- 体調不良やストレス
まず考えたいのは、食事のタイミングです。朝早い、夜遅い、運動してすぐの場合は、食欲が湧かず、食べてくれないことがあります。
もし時間の問題でなければ、食事が合わないもしくは飽きているかもしれません。同じドッグフードをあげている場合は、一度違うものを選んでみるとよいでしょう。
これらを実践してもなかなか食べてくれない場合は、体調不良やストレスが原因である可能性があります。動物病院で一度相談してみることをおすすめします。
トイプードルを病気から守るためにすべきこと
トイプードルを病気から守るために心がけたい3つのことを紹介します。
栄養バランスの取れた食事を与える
トイプードルを病気から守るためには、栄養バランスの取れた食事を与えることが大切です。食べすぎて肥満になると、気管虚脱や糖尿病など、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。
反対に、栄養が不足すると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。量を守りつつ、必要な栄養素をしっかり摂れる食事を心がけましょう。
適度な運動をさせる
適度な運動をさせることも、トイプードルを病気から守るために欠かせません。運動不足は、肥満やストレスの原因になります。
目安としては、1回あたり15〜30分の散歩を1日2回です。過度な運動は、膝蓋骨脱臼の原因となるため、無理のない範囲で運動を取り入れるのがポイントです。
定期検診を受診させる
定期検診を受診させることで、病気を早期発見でき、早期治療につながります。頻度は、1年に1〜2回が目安となります。シニア期に入ったら、頻度を増やすようにしましょう。
また、日頃から体調の変化に気を配り、早めに異常に気づけるようにすることも重要です。
トイプードルの病気について理解したら実際に飼い始めよう
今回は、トイプードルがかかりやすい病気について解説しました。
トイプードルは比較的長生きしてくれる犬種ですが、かかりやすい病気もいくつかあります。それらの症状や予防法を把握しておくことで、病気を防ぎ、健康に長生きしてくれるでしょう。
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