ポメラニアンの平均寿命
アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2023」によると、ポメラニアンの平均寿命は13.8歳とされています。犬全体の平均寿命が14.2歳であるため、それと比べるとやや短めです。
ただし、あくまでも平均寿命なので、健康的な生活を送れるようにサポートすれば平均寿命よりも長生きしてくれる可能性があります。反対に、飼育環境が悪いと、平均寿命より早く亡くなってしまうことも。
記事の後半では、ポメラニアンに長生きしてもらうための秘訣を紹介します。ぜひ参考にして、愛犬とできるだけ長く一緒に過ごしてくださいね。
ポメラニアンがかかりやすい病気・怪我
ポメラニアンがかかりやすい病気・怪我は、以下の5つです。
- 膝蓋骨脱臼
- 水頭症
- アロペシアX(脱毛症X)
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症
ポメラニアンに長生きしてもらうためにも、これらの予防法や対処法を把握しておくことが重要です。それぞれ詳しく解説していきます。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿である膝蓋骨が外れてしまう怪我のことです。パテラとも呼ばれ、骨が細い小型犬に多く見られます。
膝蓋骨脱臼の原因には、先天的なものと、激しい運動やジャンプなどによる後天的なものがあります。後天的な原因を防ぐためには、膝に負担をかけないよう、激しい運動を避けたり、肥満を防いだりすることが効果的です。
軽度の場合は鎮痛剤やサプリメントの投与で対処できますが、重度の場合は手術が必要です。足を引きずる、痛がるなどの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れていくようにしましょう。
水頭症
水頭症とは、脳脊髄液が異常にたまって脳を圧迫する病気です。うまく歩けない、頭が大きくなっている、けいれんが起きるなどの症状が見られたら、水頭症の可能性があります。
原因の多くは遺伝ですが、事故で頭を強く打ち、脳が損傷することで発症するケースも。小柄なポメラニアンが危険な目にあわないよう、散歩中は十分に注意してあげましょう。
重症化すると手術が必要になるため、いつもと違う様子が見られたら、早めに動物病院に連れていくことが肝心です。
アロペシアX(脱毛症X)
アロペシアXとは、毛の生え替わりのサイクルが止まることで起こる脱毛症です。原因ははっきりしていませんが、ホルモンバランスの乱れや遺伝が関係していると考えられています。
この病気は痒みや痛みがなく、健康に影響を与えることは少ないです。ただし、毛がなくなることで、ほかの皮膚病を引き起こす可能性があります。
初期症状としては、毛のツヤがなくなり、ゴワゴワした質感になることが挙げられます。この変化は日々お手入れをしていると気づきやすいため、ブラッシングなどのケアを欠かさないことが重要です。
気管虚脱
気管虚脱は、気管が潰れてしまい、呼吸が困難になる病気です。乾いた咳をしたり、ガーガーという呼吸が聞こえたら、気管虚脱の恐れがあります。とくに、運動後や興奮しているときに症状が出やすいです。
原因は明確になっていませんが、遺伝や肥満が影響するといわれています。肥満の予防策としては、適度な運動とバランスの良い食事を心がけ、健康的な体重を維持することが大切です。
また、首輪ではなくハーネスを使用することで、気管への負担を軽減することができます。
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁がうまく閉じず、血液が逆流してしまう病気です。小型犬に多く見られる病気であるため、ポメラニアンも注意が必要です。
進行すると、元気がなくなり、散歩に行きたがらない、食欲がないなどの症状が現れます。普段と違う様子が見られたら、すぐに動物病院に連れていくことが重要です。早期発見できれば、薬によって進行を遅らせることができます。
ポメラニアンの寿命を延ばすためにすべきこと
ポメラニアンの寿命を延ばすためには、以下の5つを実践することが大切です。
- 健康的な食生活を心がける
- 適度な運動をさせる
- 事故や怪我を防ぐ
- 定期検診の受診させる
- こまめにお手入れをする
それぞれ具体的に説明していきます。
健康的な食生活を心がける
ポメラニアンがかかりやすい病気の中には、肥満が原因で起こるものもあります。そのため、健康的な食生活を心がけて肥満を防ぐことが、長生きには有効です。
食事の量は、ドッグフードのパッケージに記載されている量を守りましょう。また、栄養バランスの取れたドッグフードを選ぶことも重要です。
ドッグフードの選び方は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
ドッグフードの正しい選び方 | 種類や目的、年齢別に選ぶポイントを紹介
適度な運動をさせる
ポメラニアンの寿命を延ばすには、適度な運動が欠かせません。散歩の目安は、1日2回、1回あたり15〜30分です。適度な運動によって体力を維持し、肥満を防止することができます。
また、散歩はストレスの解消にも効果的です。できるだけ毎日散歩に連れて行ってあげるとよいでしょう。
なお、雨などで散歩が難しい日は、室内でおもちゃを使って遊ぶのがおすすめです。ポメラニアンとコミュニケーションが取れて、信頼関係も深まります。
事故や怪我を防ぐ
ポメラニアンは、事故や怪我が原因で命を落とすこともあります。そのため、家の中を安全な環境に整え、散歩中も細心の注意を払うことが大切です。
例えば、電源コードを隠したり、角の尖った家具にクッションをつけたりして、安全対策をしましょう。また、フローリングは滑りやすく、関節に負担がかかるため、マットや滑り止めのワックスを使って滑りにくくすることが有効です。
犬の室内飼い|レイアウトのポイントや注意点、おすすめの犬種を解説
健康診断を受診させる
健康診断を受けさせることで、病気の早期発見ができ、ポメラニアンの寿命を延ばすことにつながります。受診の目安は1年に1回です。
また、病気の発見だけでなく、歯磨きの指導や寄生虫の予防、長生きのためのアドバイスも受けられます。さらに、ワクチンや予防接種も忘れずに行い、愛犬の健康を守りましょう。
こまめにお手入れをする
ポメラニアンのお手入れも健康維持に欠かせません。例えば、歯磨きは歯周病の予防に効果的なので、毎日行うことが重要です。
また、ブラッシングをすることで、被毛や皮膚の変化に気づきやすくなり、皮膚病の早期発見につながります。そのほか、トリミングやシャンプー、耳掃除、爪切りなどのお手入れも定期的に行うようにしましょう。
ポメラニアンの平均寿命について理解したら実際に飼い始めよう
この記事では、ポメラニアンの平均寿命やかかりやすい病気、長生きの秘訣などを解説しました。ポメラニアンの平均寿命は13.8歳です。健康的な生活を送れるようにサポートすることで、平均寿命よりも長生きしてくれる可能性を高めることができます。
ポメラニアンの平均寿命について理解したら、実際に飼い始めましょう。これから子犬を探す場合は、「petmi」で子犬を探すのがおすすめです。
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