温厚な犬ってどんな犬?
ここでは、温厚な犬の主な特徴を紹介します。
大人しくて優しい
温厚な犬の魅力は、その大人しさと優しさにあります。無駄吠えが少なく、興奮しにくいため、周囲に迷惑をかけることが少ないです。また、飼い主や家族に対してはもちろん、初めて会う人や他の動物に対しても優しく接する傾向があります。
人懐っこい
温厚な犬は、人懐っこい性格の犬が多いです。見知らぬ人に対しても警戒心が少なく、フレンドリーに接してくれます。また、常に飼い主の近くにいたがり、スキンシップを好むため、一緒にいるだけで心が癒されるでしょう。
従順である
温厚な犬のもう一つの大きな特徴は、その従順さです。飼い主の指示に素直に従い、しつけもスムーズに進みやすいです。
これは、攻撃性や支配欲が低いことに加え、飼い主を喜ばせたいという強い欲求があるからです。そのため、初心者の方でも比較的簡単にトレーニングを行えます。
温厚でおとなしい犬9選
ここでは、温厚でおとなしいと言われる犬を9種類ピックアップして紹介します。
ラブラドール・レトリーバー
ラブラドール・レトリーバーは、温厚な性格と高い知性で人気の犬種です。優しく従順な性格も知られており、盲導犬や介助犬としても活躍しています。フレンドリーで忍耐強く、子どもや他の動物とも仲良く過ごせます。
ゴールデン・レトリーバー
ゴールデン・レトリーバーは、美しい金色の被毛と温和な性格が特徴の犬種。知的で忠実な犬として知られています。忍耐強く優しい性格なので、めったに怒ることはありません。活発ですが、家族と一緒に過ごす時間も大好きです。
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大型犬ながら穏やかで優しい性格の持ち主です。落ち着いた性格なので、子犬の頃からきちんとしつけておけば、散歩中に他の犬に吠えられても動じないようになります。
家族に対して忠実で、子どもに対してはとても優しく接します。のんびりとした性格ですが、しっかり散歩することが必要です。
シーズー
シーズーは、小型犬ながら大きな愛情と忍耐力を持つ犬種です。穏やかで愛情深く、家族との時間を大切にします。
警戒心が強すぎないため、来客にも優しく接してくれるでしょう。ただし頑固な一面もあるので、早い段階からの一貫したしつけが大切です。
セント・バーナード
セント・バーナードは、巨大な体格とは対照的に、非常に温厚で優しい性格の犬種です。忍耐強く、子どもに対しても寛容です。
ただし、寒い地域の出身であることから暑さに弱いです。そのため、夏場の散歩や室内の温度調整には注意しましょう。
バセンジー
バセンジーは、吠えない犬として知られる珍しい犬種です。静かで落ち着いた性格ですが、好奇心旺盛で知的です。キレイ好きで、自分の身体を毛づくろいして綺麗にキレイにします。
ただし独立心が強く、用心深い性格です。家族に対しては忠実で愛情深い一面を見せますが、見知らぬ人には警戒心を示すことがあります。そのため、子犬の頃からの社会化やしつけが大切です。
パグ
パグは、その愛らしい顔と温厚な性格で人気の犬種です。陽気な性格でフレンドリーに接してくれます。また小型犬ながら、落ち着いた性格。鳴き声も小さいことから、アパートでも飼いやすいです。
ただし、短頭種であるため呼吸がしづらく、体温調節が苦手です。夏場の散歩や運動には気をつけましょう。
トイプードル
トイプードルは温厚で人懐っこい性格です。知らない人に対して無駄吠えすることが少ないです。賢く従順で、しつけもしやすいことから飼いやすい犬としても知られています。
ただし神経質な部分もあるため、早期化からの社会化としつけが重要です。多くの環境や人、音に慣れさせてあげましょう。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグは、コウモリ耳と愛嬌のある表情が特徴的な中型犬です。明るく穏やかな性格で、家族や他の犬とも温和に接してくれます。あまり吠えず、室内飼いにもおすすめです。
ただし短頭種特有の呼吸の難しさや暑さへの弱さには注意が必要です。また足腰に負担がかかりやすいため、長時間の激しい運動は避けましょう。
温厚でおとなしい犬に育てるためのコツ
犬の性格は、生まれつきの気質だけでなく、育て方によっても大きく影響します。ここでは、温厚でおとなしい犬に育てるためのコツを紹介します。
子犬の頃から社会化トレーニングを行う
子犬の頃からの社会化トレーニングは、温厚でおとなしい犬に育てる上で非常に重要です。
生後3週間から3ヶ月頃までの時期は、犬の性格形成に大きな影響を与えます。この時期に様々な人や動物、環境に触れさせることで、新しい経験に対する恐怖心を減らし、適応力を高められます。
公園や犬のしつけ教室に通い、多くの刺激を与えましょう。ただし、無理強いはせず、犬のペースに合わせて徐々に慣れさせていくことが大切です。
犬のしつけ方 | 基本のしつけ一覧や上手に行うポイントを解説
一貫したしつけを徹底する
温厚でおとなしい犬に育てるためには、一貫したしつけが欠かせません。犬は飼い主の態度や行動から多くのことを学びます。
褒めるタイミングと叱るタイミングを家族全員で統一すれば、犬は何が正しい行動なのかを理解しやすくなります。一貫したしつけによって犬は安心感を得て、より穏やかな性格に育つでしょう。
穏やかな態度で接する・怒鳴らない
温厚でおとなしい犬に育てるためには、飼い主自身が穏やかな態度で接することが重要です。犬は飼い主の感情や態度に敏感です。
大声で怒鳴ったり、感情的に叱ったりすることは避けましょう。代わりに、落ち着いた声で話しかけます。飼い主が常に冷静で穏やかな態度で接すれば、犬も自然と落ち着いた行動を学んでいくでしょう。
ストレスのない環境を用意する
犬が温厚でおとなしい性格を維持するためには、ストレスの少ない環境を整えることが重要です。まず、犬が安心して休める場所を用意しましょう。騒音や人の往来が少ない静かな場所に、柔らかいベッドや居心地の良いケージを設置します。
また、規則正しい生活リズムを作ることも大切です。食事や散歩、遊びの時間を一定にすることで、犬は安心感を得られます。
散歩・遊びの時間を増やして運動不足を解消する
運動量の多い犬種は、運動不足が原因で落ち着かない行動につながることがあります。毎日の散歩時間を増やしたり、ボール遊びやフリスビーなどのアクティビティを取り入れたりして、運動欲求を満たしてあげましょう。
温厚でおとなしい犬を飼おう!
今回は、温厚な犬の特徴や代表的な犬種、おとなしい犬に育てるためのコツを紹介しました。温厚な犬は大人しくて優しく、従順な性格を持つ犬種が多いです。
また、温厚でおとなしい犬に育てるためには、子犬の頃からの育て方が重要です。社会化トレーニングや一貫したしつけを行いつつ、愛情を持って接すれば、温厚でおとなしい犬に育ってくれますよ。