「猫を飼うんじゃなかった」と後悔する6つのこと
猫との暮らしは想像以上に大変なもの。猫の習性を知らず、かわいさだけで猫を飼ってしまい、猫本来の習性や必要なケアの多さに戸惑う飼い主は少なくありません。
理想と現実のギャップに悩み、後悔したり、ノイローゼになったりする人もいるようです。以下で、「猫を飼うんじゃなかった」と後悔することを6つ紹介します。
1.家の中で荒らされてボロボロになる
猫は本能的に爪とぎをする習性があり、壁や床、大切な家具が傷だらけになってしまうことがあります。ソファやカーテンが引き裂かれたり、マーキングのためにおしっこをされたりすることも。
これらは猫にとって当たり前の行動であり、完全に防ぐことは難しいです。爪とぎ対策グッズを設置しても、気に入った場所で爪研ぎをしてしまうのが猫本来の性質なのです。
2.猫のお世話に時間を取られる
猫が健康的に過ごすためには、毎日のお世話が必要です。餌やり、トイレ掃除、遊び相手など、想像以上に時間と手間がかかります。
仕事で帰りが遅くなりがちな人や、休日も予定が詰まっている人には、猫の世話に時間を取られ、大きな負担になってしまうかもしれません。自分のライフスタイルを見直し、十分な時間が取れるか事前によく考えることが大切です。
3.夜中に起こされて眠れない
猫は夜行性の動物です。真夜中の2時や3時に運動会が始まったり、お腹が空いたからと起こされたりすることもあるでしょう。
寂しさから夜泣きする子もいて、慢性的な睡眠不足に悩まされる飼い主は多くいます。昼夜逆転した生活リズムに体調を崩してしまうケースも少なくありません。
4.旅行ができなくなる
猫は環境の変化が苦手な動物です。旅行先に一緒に連れて行ったり、ペットホテルに預けたりすると、ストレスを感じてしまう可能性があります。
留守番が得意な子でも、毎日の世話は必要不可欠。「早く帰らなきゃ」という心配が尽きず、心身ともに疲れてしまう飼い主も多いようです。
5.予想以上に出費がかさむ
予想以上の出費に「猫を飼うんじゃなかった」と後悔する飼い主もいます。毎月のキャットフードや猫砂代、定期的な健康診断、予期せぬ病気の治療費など、様々な出費が続きます。
猫の現在の平均寿命は15歳。一生涯にかかる費用はおおよそ200万円かかるといわれており、経済的な負担は想像以上です。高齢期には医療費が急増することも多く、長期的な目線で資金を準備しなければいけません。
6.愛猫との別れでペットロスになる
愛猫との別れは、想像以上に辛いものです。「もっと一緒にいたかった」「もっと大切にしてあげればよかった」と後悔の念に駆られ、深い悲しみに襲われることも。ペットロスから立ち直れず、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
猫を飼って良かったと思える瞬間
猫を飼うことは大変なことも多いですが、後悔ばかりではありません。ここでは、猫を飼って良かったと思える瞬間を紹介します。
姿・仕草がかわいくて疲れが吹っ飛ぶ
仕事で疲れて帰宅しても、猫を見ると疲れが吹っ飛びます。お腹を見せて眠る無防備な寝顔、ごはんの時間を待つ期待に満ちた表情、じゃれ合う時の無邪気な様子。「この子のために頑張ろう」と、明日への活力をもらえる存在です。
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愛猫とのスキンシップで幸福度が上がる
膝の上でゴロゴロと喉を鳴らす猫との穏やかなひととき。顔をスリスリと寄せてくる愛情表現や、一緒にお昼寝する心地よい時間は、何物にも代えがたい幸せです。
猫と触れ合うことで、ストレス軽減やリラックス効果があるとも言われており、心身ともにリフレッシュできます。
病気や落ち込んでいるときにそっと寄り添ってくれる
体調を崩したときや心が折れそうなとき、猫は不思議と察してくれます。聴覚や嗅覚などが優れており、飼い主のいつもと違う様子に気づくのです。
普段以上にそばに寄り添い、心配そうに見つめる姿に心が温かくなります。いつもより頻繁に様子を見に来てくれたり、優しく手を舐めてくれたり。言葉は話せなくても、確かな絆で結ばれていることを実感できる大切な瞬間です。
「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しないために必要なこと
猫との生活を始める前に、必ず確認しておきたいポイントがあります。「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しないために、以下のチェックリストを参考に、慎重に検討していきましょう。
費用をしっかり計算する
猫の飼育には予想以上の費用がかかります。初期費用はもちろん、毎月かかるフード代、猫砂代、病気やケガになったときの治療費、手術代などの支出を考慮しなければいけません。
およそ15年という長期の支出に耐えられる経済力があるか、しっかりと計算しましょう。以下の記事では、具体的な費用の内訳を紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
親の病歴をチェックしておく
遺伝性の病気を持つ猫も少なくありません。飼ってから発症して後悔することのないよう、親猫の病歴や健康状態を確認しておきましょう。健康な親から生まれた子猫を選ぶことで、将来的なリスクを軽減できます。
血統書付きの猫種は、特有の遺伝病に注意が必要です。ブリーダーや保護団体から詳しい情報を得て、将来の医療費負担も考慮に入れましょう。
家族全員の同意を得る
家族全員の同意を得ることも必要です。アレルギーの有無や世話の分担、費用負担など、具体的な課題について家族で話し合いましょう。
子供がいる家庭では、適切な接し方についても事前に話しておく必要があります。全員が納得した上で迎え入れることが、猫と楽しい生活を送るために大切です。
生活環境を整える
猫の本能的な行動を完全にやめさせるのは難しく、犬のようなしつけは期待できません。そのため、爪とぎや高所での運動など、猫らしい行動を安全に行える環境づくりが重要です。
危険な物は片付け、爪とぎやキャットタワーなどの高所を設置して、猫が快適に過ごせる空間を整えてあげましょう。
迎え入れるのであれば、最期まで責任を持って飼う覚悟を
猫の平均寿命は15年以上。この長い期間、一つの命を預かる覚悟が必要です。途中で投げ出すことなく、愛情を持って最期まで看取る決意をしましょう。
病気や怪我での想定外の出費、生活の制限など、様々な困難に直面することもあります。しかし、覚悟を持って向き合えば、その何倍もの幸せと愛おしさを感じられるはずです。
大変なこともあるけれど、猫と暮らす幸せはそれ以上!
「猫を飼うんじゃなかった」といわれるのは、猫の習性や費用を十分に理解していないことなどが原因です。そのため、猫を迎え入れるのであれば、この記事で紹介した内容を吟味したうえで検討しましょう。
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