一人暮らしで猫を飼える?後悔しない?
一人暮らしでも猫を飼うことは可能です。猫は比較的独立心が強く、犬ほど手がかからないとされており、一人暮らしでも十分に世話ができます。しかし、後悔しないためには準備と覚悟が必要です。
飼いやすいペットだからといってきちんと調べなかったり、準備をしなかったりすると、後々後悔するだけでなく、家族になる猫にも不幸な思いをさせてしまうかもしれません。
責任を持って最後まで面倒を見られるか、よく考えてから決断することが大切です。猫との生活には予期せぬ出来事もありますが、それも含めて受け入れる覚悟があるのであれば、一人暮らしでも猫との幸せな暮らしを実現できるでしょう。
一人暮らしで猫を飼うメリット
ここでは、一人暮らしで猫を飼うメリットを紹介します。
可愛さに癒される
猫の愛らしい姿や仕草は、日々の疲れやストレスを癒してくれます。
嫌なことがあっても、猫がすり寄ってきたり膝に乗ってきたりすると、自然と心が和みます。そのぬくもりや柔らかな感触、愛くるしい鳴き声に触れるだけで、疲れも吹き飛んでしまうでしょう。
辛いとき・寂しいときにそばにいてくれる
猫は飼い主の気持ちを敏感に察知する動物です。飼い主が辛そうだったり寂しそうにしていたりすると、さりげなくそばにいてくれます。一緒に過ごしたり寝たりすることで一人暮らしの孤独感が和らぐでしょう。
「猫が心の支えになった」「猫を見ていたら寂しさが減った」など、猫がそばにいてくれたことで救われた飼い主さんも多いようです。
活力を得られる
猫と一緒に過ごすことで、気持ちがポジティブになり、日々の生活に活力が生まれます。また猫の世話をすることで生活にリズムが生まれ、責任感も芽生えます。
さらに「早く帰って猫に会いたい」という気持ちが仕事へのモチベーションになり、生活全体も前向きになっていくでしょう。
一人暮らしで猫を飼うデメリット
ここでは、一人暮らしで猫を飼うデメリットを紹介します。
お世話の時間と手間がかかる
猫を世話するには時間と手間がかかります。まず一日数回のご飯やトイレ掃除は欠かせません。また、ケガ予防や清潔さを保つためにも、爪切りやブラッシングも重要です。おもちゃで遊ぶ時間も作る必要もあるでしょう。
そのため、一人暮らし、とくに社会人は仕事や外出で忙しく、これらの作業を毎日こなすのは大変かもしれません。
経済的負担が増える
猫を飼うには、想像以上にお金がかかります。生涯にわたる総費用は150〜200万円程度とされています。
これは健康を支えるための質の良いフードや猫砂、適切な室温を保つためのエアコン代など、日々の出費がかさむためです。また、予期せぬ病気やケガによって、診療代や手術代が高額になることも考慮しなければいけません。
外出や旅行がしづらくなる
猫を飼うと、長時間の外出や旅行が難しくなります。猫は繊細な動物です。連れて行くとストレスになってしまうこともあり、旅行はあまり向いていません。
留守番に関しては猫は独立心の強い動物なので、一人の時間を過ごせます。しかし、長期間の留守は猫の衛生面やストレス面的にあまり良くないです。
猫の性格にもよりますが、旅行で外泊する場合は1〜2泊が限界といえるでしょう。もちろん、留守番をさせるのであれば、ご飯や水、トイレなどしっかり準備をしておく必要があります。
また、そもそも「愛猫の様子が気になって旅行に行けない」という飼い主も多いようです。
一人暮らしで猫を飼った人の失敗談
ここでは、一人暮らしで猫を飼った人の失敗談を紹介します。
留守中に家具や壁を傷つけられた
留守中に猫が家具や壁を傷つけてしまうことは、よくある失敗談の一つです。帰宅すると床や壁、カーテンがボロボロになっていたり、ものが落ちて壊れていたりすることがあります。
一人暮らしで賃貸の場合、退去時の修繕費用が高額になることも覚悟する必要があるでしょう。
予想外の出費に困った
とくに初めて猫を飼う人は、予想外の出費に戸惑うことが多いです。猫を飼育するには、日々の食費や猫砂代に加え、予防接種や定期健康診断の費用も必要です。
また、突発的な病気やケガの治療費は高額になることも。さらに、猫用品の購入や取り替え、猫専用の家具、室温管理のための光熱費など、思わぬところでお金がかかります。
事前に費用を調べずに猫を飼ってしまうと、経済的な負担が重くのしかかり、適切なケアができなくなる可能性があります。長期的な視点で資金計画を立てることが大切です。
夜中や早朝に起こされて寝不足になりがち
猫との生活で多くの人が経験するのが、夜中や早朝に起こされて寝不足になることです。
猫は夜行性の傾向があり、飼い主が寝ている時間に活発に動き回ったり、食事を求めて鳴いたりすることがあります。とくに子猫の場合はその傾向が強く、飼い主の睡眠リズムが乱れがちです。
一人暮らしで猫を飼う際の準備・注意点
一人暮らしで猫を飼うのであれば、適切な準備と注意が必要です。快適に過ごしてもらえるよう以下の点に配慮しましょう。
猫の習性を理解する
猫の習性を理解してあげましょう。猫は、好きなときに好きなことを好きなようにやる、マイペースな動物です。犬のような主従関係のようなものはなく、徹底したしつけは難しいです。
トイレや噛み癖など基本的なしつけは十分可能ですが、過度に従わせようとすると、ストレスになってしまいます。猫は基本的にしつけが難しいものということを理解し、猫が問題を起こさないための環境を整えることが先決といえるでしょう。
ペット可の物件を探す
一人暮らしで猫を飼うには、まずペット可の物件を探すことが重要です。ただし、ペット可の物件であっても、必ず大家さんや管理会社の許可を取る必要があります。契約時に詳細な条件を確認し、飼育に関する制限や注意点を把握しておきましょう。
必要なものと費用を把握する
猫を飼う際には、必要な物品と費用を事前に把握することが大切です。
フードや猫砂、トイレ、キャリーケース、爪とぎなどの基本的な物品に加え、ワクチン接種や健康診断などの医療費も考慮に入れましょう。また、予期せぬ病気やケガに備えた貯蓄も必要です。
安全で住みやすい環境を整える
安全で住みやすい環境を整えることも大切です。複数の爪とぎや高くて登れる場所を用意して、猫が喜ぶ部屋づくりを心がけましょう。
同時に、猫にとって有害なものを取り除くことも必須です。小さいおもちゃや電気コードなど、誤飲の危険がある物は片付けるか、猫の手の届かない場所に保管しましょう。
脱走や転落に注意する
脱走に注意しましょう。ベランダがある家や高層階に住んでいる人は、転落事故のリスクも高まるので対策が必要です。窓や網戸は確実に閉め、ベランダには脱走防止ネットを設置しましょう。
また、玄関の開け閉めの際も猫の動きに気を配り、首輪には迷子札をつけるなどの対策を立てておきます。
長時間家を空ける場合の対策を考える
一人暮らしの場合、長時間家を空けることもあるでしょう。そのため、長時間家を空ける場合の対策を事前に考えておくことが大切です。自動給餌器や大容量の水飲み器の設置、複数のトイレの用意などが有効です。
また、ペットカメラを設置すれば、外出先から猫の様子を確認できます。長期の外出時には、信頼できるペットシッターや知人に世話を頼むなど、猫の健康と安全を守る準備をしておきましょう。
万が一の対策を立てる
猫との暮らしでは、予期せぬ事態に備えることも重要です。近くの動物病院の場所や連絡先を確認し、24時間対応の病院も把握しておきましょう。
また、ペット保険への加入も検討すると良いでしょう。災害時の避難計画に猫を含めることも忘れずに。
一人暮らしで猫を飼うなら責任を持つことが大切!
一人暮らしでも猫を飼うことはできますが、しっかり責任を持つことが大切です。メリットだけでなくデメリットもありますが、それらを含めても幸せに感じられるのが猫の魅力です。
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