毛が抜ける犬と抜けない犬の違い
毛が抜ける犬と抜けない犬の違いは、換毛期があるかないかです。換毛期の有無は、主に被毛の構造によって決まります。
犬の被毛の構造は、シングルコートとダブルコートの2種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
シングルコート
シングルコートとは、オーバーコートのみを持つ被毛のことです。このオーバーコートは、一年を通じて少しずつ生え変わります。毛が一気に抜ける換毛期がないため、抜け毛が目立ちにくいです。
シングルコートの犬種には、トイプードルやマルチーズ、ヨークシャーテリアなどがいます。
ダブルコート
ダブルコートとは、オーバーコートとアンダーコートの2層からなる被毛のことです。アンダーコートは体温を調整する役割を持ち、季節の変わり目に生え変わって量を調整します。その時期を換毛期と呼び、短期間で大量の毛が抜けるのです。
ダブルコートの犬種には、柴犬やポメラニアン、ミニチュアシュナウザーなどがいます。しかし、中にはダブルコートでありながら、抜け毛が少ない犬種も存在します。
毛が抜けない犬種6選
毛が抜けない犬種6選を見ていきましょう。抜け毛以外の特徴も紹介しているので、これから犬種を選ぶ方は参考にしてみてくださいね。
1.トイプードル
トイプードルは毛が抜けない犬種として有名です。被毛は強くカールしており、柔らかいのが特徴です。
ただし、毛同士が絡みやすいため、毎日のブラッシングと毎月のトリミングが欠かせません。トリミングではさまざまなカットスタイルを選べるので、毎月の楽しみとなっている飼い主さんも多いようです。
トイプードルは友好的で賢い性格をしており、飼いやすい犬種としても知られています。抜け毛の少なさや性格の良さから、トイプードルは人気ランキングでも常に上位に君臨しています。
2.マルチーズ
毛が抜けない犬種として、マルチーズも挙げられます。被毛は白くてフワフワしており、絹のように柔らかいです。この柔らかい毛を維持するためには、毎日のブラッシングが重要です。
マルチーズは人懐っこい性格をしており、とても飼いやすいとされています。ただし、寂しがり屋なので、日中一緒に過ごせる飼い主さんに向いているでしょう。
3.ヨークシャテリア
ヨークシャテリアも毛が抜けない犬種です。とても美しい被毛を持つことから、「動く宝石」とも呼ばれます。なんと毛の色は、子犬の頃から2歳になるまでに7回ほど変わるそうです。
そんなヨークシャテリアは、活発で勇敢な番犬気質の性格をしています。そのため、吠え癖がついてしまうことも。子犬の頃からの社会化トレーニングやしつけをきちんと行い、問題行動を防ぎましょう。
4.ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーも抜け毛が少ない犬種です。ダブルコートであるものの、被毛が硬いため、毛が抜けにくいです。定期的にブラッシングをすることで、さらに抜け毛を抑えられます。
ミニチュアシュナウザーは明るくて好奇心旺盛な性格をしています。もともと狩猟犬だったことから、頭も良いです。そのため、初めて犬を飼う人にもおすすめの犬種とされています。
5.ビションフリーゼ
ビションフリーゼも毛が抜けない犬種として人気があります。ビションフリーゼの特徴は、なんといってもフワフワの白い被毛です。この白い被毛は放っておくとどんどん伸びるので、ブラッシングとトリミングを欠かさないようにしましょう。
温厚な性格をしている子が多く、とても飼いやすいです。子どもやお年寄りがいる家庭にも向いています。
6.シーズー
毛が抜けにくい犬種として、シーズーも挙げられます。シーズーはフワフワな被毛と短いマズルがチャームポイントです。フワフワな被毛を維持するためには、毎日のブラッシングが欠かせません。
シーズーはマイペースでおっとりした性格をしています。また、吠える声も響きにくいとされており、マンションでも飼いやすいでしょう。
抜け毛が少ない犬を飼うメリット
抜け毛が少ない犬を飼うメリットは、以下の通りです。
- 掃除が楽になる
- お手入れが楽になる
- 服や家具に毛がつかない
- 臭いを軽減できる
- アレルギー反応が起こりにくい
抜け毛が多い犬の場合、換毛期には大量の抜け毛が発生します。その期間は、こまめにブラッシングや掃除をして対策する必要があります。そのまま放置すると、さまざまな健康問題が引き起こされてしまうからです。
一方で抜け毛が少ない犬であれば、これらの掃除やお手入れの手間がかかりません。また、服や家具に毛が付かない、臭いを軽減できるなどのメリットもあります。
さらに、犬アレルギーがある飼い主さんでも、抜け毛が少ないとアレルギー反応が起こりにくいです。ただし、アレルギーの症状には個人差があるので、犬を飼うときは医師と相談してからにしましょう。
毛が抜けにくい犬のお手入れ方法
毛が抜けにくい犬は、抜け毛の対策が不要です。しかし、毛が絡まりやすいので、こまめにブラッシングをしてあげる必要があります。また、毛が伸び続ける犬種の場合は、トリミングが必須です。
ブラッシングの頻度は犬種によって異なりますが、できれば毎日行ってあげましょう。ブラッシングを怠ると毛玉ができ、通気性が悪くなって、皮膚病の原因となってしまいます。
トリミングの頻度も犬種によってさまざまですが、1〜2ヶ月に1回が目安です。これらのお手入れを怠らずに行い、犬の被毛や健康を守りましょう。
毛が抜けない犬は掃除が簡単!
この記事では、毛が抜ける犬と抜けない犬の違いを説明した上で、毛が抜けない犬種6選を紹介しました。
毛が抜けない犬種には、掃除やお手入れが楽になる、臭いを軽減できるなどのメリットがあります。一方で、毛が抜ける犬種であっても、人気のある犬種は多くいます。抜け毛の多さを一つの判断軸として、あなたに最適な犬種を見つけてみてくださいね。