飼ってはいけない・飼いにくい猫の特徴
飼ってはいけない・飼いにくい猫を紹介する前に、そもそも飼ってはいけない・飼いにくい猫の特徴を共有しておきましょう。
飼ってはいけない・飼いにくい猫の特徴は以下のとおりです。
- 長毛種
- 気が強い
- 運動量が多い
とはいえ、飼いにくいと感じるかどうかは、飼い主次第。猫の特徴を知って、十分なケアができるかどうかが重要です。自分のライフスタイルと猫の特徴が合っているかどうかを、よく検討しましょう。
長毛種
長毛種は見た目が美しく魅力的ですが、毎日のお手入れが欠かせません。毛が絡まって毛玉ができやすく、放っておくと皮膚の炎症を引き起こすことも。
また、抜け毛も多いため、掃除の手間も増えます。換毛期には毛が部屋中に舞い、家具や衣服にこびりつきやすくなります。
気が強い
気が強い猫は、自己主張が激しく、飼い主の思い通りにはなかなか動いてくれません。時には噛んだり引っかいたりする攻撃的になることもあります。
多頭飼いの場合は、猫同士の相性も考える必要があります。気の強い猫は他の猫とトラブルを起こしやすく、ストレスを抱えやすい傾向にあります。
運動量が多い
運動量が多い猫は、夜中でも元気いっぱい。真夜中に走り回ったり、家具の上を飛び回ったりと、飼い主の睡眠を妨げることも少なくありません。
運動不足のストレスがたまると、家具を傷つけたり物を落としたりするなど、イタズラが増えがちです。狭い部屋での飼育は難しく、キャットタワーの設置や十分な遊び時間の確保など、運動欲求を満たす工夫が必要です。
飼ってはいけない・飼いにくい猫10選
それでは、飼ってはいけない・飼いにくい猫10選を見ていきましょう。なお、今回紹介する飼いにくい猫の中には、飼いやすい猫として紹介している猫もいます。
絶対に飼ってはいけない猫というわけでなく、場面によっては飼いにくい猫であることをあらかじめご留意ください。同じ猫種でも、育った環境や個性によって性格は大きく異なります。
- アビシニアン
- スフィンクス
- ベンガル
- ラガマフィン
- シャム猫
- ミヌエット
- ソマリ
- ノルウェージャンフォレストキャット
- サイベリアン
- ブリティッシュショートヘア
各猫の特徴をしっかり理解した上で、慎重に検討しましょう。
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1.アビシニアン
大きな耳と、しなやかな体型をもつアビシニアン。エジプトの壁画に描かれた猫に似ているとされ、古代からの歴史を持つ猫種です。
活発で知的な性格のアビシニアンですが、繊細でストレスを感じやすい一面もあります。環境の変化に敏感で、留守番や引っ越しなどで不安を感じやすく、体調を崩すことも。
自由に動きま回れる運動スペースと、飼い主との密なスキンシップが必要な猫です。在宅時間が長く、猫と遊ぶ時間が十分に取れる方に向いています。
2.スフィンクス
スフィンクスは毛があまりないヘアレスキャットです。抜け毛の心配は少ないものの、実は手間のかかる猫種なのです。毛がないからこそ、ちょっとした衝突やひっかきでケガをしやすく、注意が必要です。
また、皮脂が多いため、皮膚が汚れやすいです。毎日蒸しタオルで全身を拭き、皮膚をキレイに保ってあげましょう。冬の寒さ対策として、暖房や猫用の服を用意したり、夏場は直射日光を避けて日焼け対策をしたりと、こまめな温度管理が大切です。
とはいえ、性格は甘えん坊で人懐っこいスフィンクス。飼い主のそばにいたがり、膝の上で温まるのが大好きです。毎日のケアを楽しみながらできる方なら、愛情いっぱいの家族になってくれるでしょう。
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3.ベンガル
ヒョウ柄の被毛のベンガル。野生のベンガルヤマネコの血を引く猫種で、その血筋を受け継いだ活発な性格をしています。
一方で、気性が荒く力も強いため、家具を傷つけたり物を落としたりすることがあります。また他の猫とのトラブルも起こりやすく、多頭飼いにはあまり向いていません。
また運動量も多いことから、運動できる環境がないと、ストレスや肥満の原因となってしまいます。十分に動き回れる空間やキャットタワーが必須です。
気性が荒いベンガルですが、飼い主には甘えん坊。一緒に遊んであげられる飼い主であれば、ベンガルはおすすめです。
4.ラガマフィン
ラガマフィンは、長毛種でモフモフの被毛が特徴的な猫ですが、お手入れが大変です。小さい頃からブラッシングして慣れさせておく必要があります。
また、ラガマフィンは身体が大きく、食べる量も多いことから、太りやすい猫でもあります。健康のためにも、運動と食事管理をしっかり行いましょう。
一方、性格は穏やかで、飼い主によくなつきます。しっかりケアできるなら、飼いやすい猫です。
5.シャム猫
ブルーの瞳が印象的なシャム猫。鳴き声が大きく、頻繁に鳴く傾向があるため、マンションやアパートでの飼育は近所迷惑になりかねません。
また、好奇心旺盛でイタズラ好きな性格です。家具を傷つけたり、物を落としたりすることも。警戒心が強く、知らない人や環境の変化に敏感なため、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。
一方で飼い主にはめっぽう甘えん坊。スキンシップを取ったり、一緒に遊んだりするなど、しっかり時間を割ける方に向いています。
6.ミヌエット
ペルシャとマンチカンを親にもつミヌエット。ダブルコートの被毛で換毛期には抜け毛が多く、毎日のお手入れが欠かせません。
自分のペースを持っており、自己主張が強い一面も。ブラッシングしようとすると嫌がる子も多いため、小さい頃からケアに慣れさせる必要があります。
マンチカン譲りの甘えん坊で人懐っこい性格ですが、一方で執着されすぎるのは苦手。適度な距離感を持って接することができる方に向いています。
7.ソマリ
アビシニアンの長毛種として知られるソマリ。知的で活発な性格をしていますが、警戒心が強く、気が強いです。飼い主を含め、好きな人以外にはなかなか心を開きません。
長毛なので、放って置くとカーペットや洋服が毛だらけになってしまいます。さらに警戒心のある性格も相まって、小さい頃からお手入れに慣れさせておかないと、後々のグルーミングに苦労するでしょう。
ただし、一度信頼関係を築けば、飼い主大好きの性格になってくれます。じっくりと向き合える方、定期的なお手入れを楽しめる方におすすめです。
8.ノルウェージャンフォレストキャット
長毛種の中でも特に豪華な被毛を持つノルウェージャンフォレストキャット。ノルウェーの寒冷地で生まれた品種だけあって、二重構造の厚い毛皮が特徴です。
長毛種であるために、換毛期には大量の抜け毛に悩まされます。毛が絡まりやすく毛玉ができやすいため、毎日のお手入れが必要です。
一方で賢く我慢強いことから、しつけがしやすい猫です。社交性も高く、飼い主以外の人や動物に対しても仲良く接してくれます。
9.サイベリアン
シベリアの厳しい寒さに適応して進化してきたサイベリアン。トリプルコートと呼ばれる3層構造の被毛を持ち、その美しさから人気の猫種です。
一方、トリプルコートの被毛はお手入れに手間がかかります。毎日のブラッシングは必須で、特に換毛期には大量の抜け毛との戦いになります。また、被毛が厚いため、夏場は特に熱がこもりやすく、エアコンでの温度管理が重要です。
対して、飼い主に忠実で賢い性格をしており、「犬のような猫」と呼ばれることも。また、他の猫種に比べてアレルギー物質の生成が少なく、猫アレルギーの方でも比較的症状が出にくいとされています。
10.ブリティッシュショートヘア
身体がずっしりとしたモフモフの体型が特徴のブリティッシュショートヘア。抱っこが苦手な性格で、無理に抱きしめようとすると嫌がることも。マイペースな性格のため、スキンシップは猫の気分を尊重する必要があります。
短毛種ですが、意外にも抜け毛が多いです。換毛期には大量の抜け毛に悩まされます。毛づくろいの際に飲み込んだ毛が原因で毛玉を吐いたり、お腹に毛が溜まったりすることも。
温厚で落ち着いた性格ですが、グルーミングの手間を考えると、毎日のケアに時間を割ける方に向いているでしょう。
飼ってはいけない猫が向いている人の特徴
飼いにくいとされる猫でも、飼い主の生活環境や心構えによっては、飼っても大丈夫なケースもあります。以下のような特徴に当てはまるのであれば、飼育を検討してもいいかもしれません。
- 飼育にしっかり時間が取れる人
- 外出や旅行の頻度が少なめの人
- 経済的余裕がある人
飼育にしっかり時間が取れる人
まず、猫のお世話にしっかり時間を取れる人です。長毛の猫の場合毎日のブラッシングは欠かせません。また、運動量の多い猫なら、一緒に遊んであげる時間も必要です。
外出や旅行の頻度が少なめの人
外出や旅行の頻度も重要なポイント。一人暮らしや共働きの場合は特に注意が必要です。留守番が多いと、猫がストレスを感じてしまうかもしれません。お留守番が多くなる場合は、環境づくりを工夫する必要があります。
経済的余裕がある人
経済的な余裕も大切な要素の一つです。毎月のフード代や医療費に加え、長毛種ならトリミング代、活発な子ならおもちゃやキャットタワーなど、予想以上に出費がかさむことも。突発的な病気や怪我に備える必要もあります。
飼ってはいけない猫も正しい知識と準備があれば飼える
この記事では、飼ってはいけない猫種とその特徴、飼う際の注意点を紹介しました。
厳密には飼ってはいけない猫というわけではなく、飼うときに工夫や準備が必要な猫たちです。それぞれの猫種の特徴を理解し、適切な環境を整えてあげることが重要です。
ぜひご自身の生活スタイルに合った猫種を選び、充実したキャットライフを送ってくださいね。
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