犬の食べ物はドッグフードが基本
犬の毎日の食事は、総合栄養食として販売されているドッグフードを与えるのが基本です。ドッグフードは犬に必要な栄養素をバランスよく含んでいるため、これを主食にすれば栄養不足になることはほとんどありません。
ドッグフード以外の食べ物を主食にすると、必要な栄養素が偏ってしまい、健康問題につながる恐れがあります。犬は雑食性ですが、人間の食事をそのまま与えるのは脂肪分や塩分が多すぎるため適していないのです。
ドッグフード以外の食べ物は、あくまでもトッピングやおやつとして少量を与える程度にとどめ、基本的な食事はドッグフードで賄うようにしましょう。お水と総合栄養食のドッグフードを適量与えていれば、愛犬は健康に過ごせます。
ドッグフードの正しい選び方 | 種類や目的、年齢別に選ぶポイントを紹介
犬が食べていいもの
犬の主食はバランスの取れた総合栄養食のドッグフードですが、ドッグフード以外にも食べていいものはいくつかあります。ここでは、犬が食べてもいい食べ物を野菜、果物、肉、魚の4つのカテゴリーに分けて紹介します。
ただし、あげる際は適量を心がけ、犬の体調や年齢、体質に合わせて与えるようにしましょう。
野菜
犬に与えてOKな野菜には、以下のようなものが挙げられます。
- 葉茎菜類:キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草など
- 根菜類:にんじん、さつまいも、大根など
- 果菜類:きゅうり、トマト、かぼちゃ、枝豆など
野菜は食物繊維が豊富ですが、犬は消化しにくいので与えすぎないようにします。また、硬い部分は切り落とし、加熱したり細かく刻んだりして与えてあげましょう。
果物
犬が食べていい果物としては、以下のようなものが挙げられます。
- りんご
- ブルーベリー
- いちご
- オレンジ
- バナナ
- スイカ
果物を与える際は、皮や種、芯を取り除き、食べやすい大きさにカットしましょう。果物は糖分が多いため、与えすぎには注意が必要です。また、さくらんぼやプルーンなど、葉や茎に有毒成分が含まれる果物もあるので気をつけてください。
肉
犬が食べてもいい肉は、牛肉、豚肉、鶏肉、ラム肉など様々です。肉を与えてあげることで、犬の健康維持に必要なタンパク質を摂取できます。
ただし、生肉は食中毒の原因になることがあるので、必ず加熱してから与えるようにしましょう。また、バラ肉のように脂身が多い部位は消化不良を起こす可能性があるため、できるだけ取り除いて赤身の部分を与えるのがおすすめです。>
なお、ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉は塩分高めで、脂肪も多いです。調味料も使われており、少量でもかなりのカロリーになるので与えるのはやめましょう。
魚
鮭、たら、まぐろ、さばなど、>犬に与えてOKな魚はたくさんあります。
魚や肉などに含まれるタンパク質は「動物性タンパク質」といい、犬が体内で生成できない必須アミノ酸が豊富です。また、マグロ、鮭に含まれるオメガ3脂肪酸は、老犬の認知症予防に効果的といわれています。
魚を与える際は、さっとゆでるのが良いでしょう。新鮮な魚であれば生でも大丈夫ですが、寄生虫がいる可能性があるため注意が必要です。また、塩分の多い魚は避け、骨や皮はしっかりと取り除いてから与えましょう。
犬が食べてはいけないもの
犬にとって有害な食べ物は数多くあるため、飼い主として注意が必要です。以下に、犬が食べてはいけないものをいくつかピックアップしたので、参考にしてみてください。
- チョコレート
- ブドウ・レーズン
- さくらんぼ
- タマネギ・ニンニク
- アボカド
- カフェイン>
- アルコール
- イカ・タコ
- エビ・カニ
例えば、ブドウ・レーズンは急性腎不全、タマネギ・ニンニクは赤血球の破壊を引き起こし、貧血などの症状を引き起こす可能性があります。上記の食材は犬の健康に影響を与えかねないため、絶対に与えないようにしましょう。
犬が食べていいものを与えるときの注意点
犬が食べても安全な食材であっても、与え方を間違えると健康に影響することがあります。ドッグフード以外の食べ物を与える際は、以下の点に注意しましょう。
アレルギーに注意する
犬にも食物アレルギーがあり、個体差があります。初めて与える食材は少量から始め、様子を見ながら徐々に量を増やしていくことが大切です。もし、食後に嘔吐や下痢、皮膚の発疹などの異常が見られた場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。
与えすぎないようにする
ドッグフード以外の食べ物は、あくまでもおやつやトッピングとして扱い、1日の摂取カロリーの10%以内に抑えるのが理想的です。与えすぎは肥満や栄養バランスの乱れにつながるため、適量を心がけましょう。
また、ドッグフード以外の食べ物をあげた分、ドッグフードの量を調整することも忘れないようにしてください。
細かく刻んでから与える
野菜や果物、肉などは、そのまま与えると喉を詰まらせる危険性があります。犬が食べやすいよう、細かく刻んだり、すりおろしたりしてから与えるようにしましょう。
固い食材は、蒸すなどの調理を行い、やわらかくしてから与えると安心です。また、種や芯、皮など、犬には不要な部分は取り除いておきましょう。
まとめ
犬の健康を守るためには、バランスの取れた食事が欠かせません。市販のドッグフードを主食としつつ、野菜や果物、肉、魚など、犬が食べても安全な食材を上手に取り入れてみてくださいね。