ミニチュアダックスフンドの平均寿命
アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2023」によると、ミニチュアダックスフンドの平均寿命は14.8歳とされています。犬全体の平均寿命が14.2歳であるため、それと比べると寿命は長めです。
犬種別平均寿命ランキングでは、1位がトイプードル、2位がチワワ、3位が小型のミックス犬、そして4位がミニチュアダックスフンドであり、比較的長生きしてくれる犬種といえるでしょう。
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ミニチュアダックスフンドは老衰が多い?
近年、医療技術の発達により、病気にかからず平均寿命を超えて長生きし、老衰で亡くなるミニチュアダックスフンドが増えています。
ただし、実際に飼うミニチュアダックスフンドが元気に長生きしてくれるかは別問題です。犬の寿命には、遺伝や生活環境が大きく影響します。
遺伝については、ペットショップやブリーダーからミニチュアダックスフンドを探す際に、親犬の寿命やかかった病気を確認して判断するとよいでしょう。
また、生活環境については、健康的な食事や運動を心がけて、元気に過ごせるようにサポートしてあげることが大切です。
ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気
ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気は、以下のとおりです。
- 椎間板ヘルニア
- クッシング症候群
- 進行性網膜委縮症
- 外耳炎
- 皮膚炎
それぞれの症状や予防法などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、短足胴長のミニチュアダックスフンドがなりやすい病気です。
背骨の椎間板が圧迫され、痛みや足の麻痺、歩行困難などの症状が見られます。悪化すると、後ろ足に麻痺が生じて、歩行ができなくなることも。
軽度の場合は、安静にさせて、痛み止めや炎症を抑える薬で治療します。重症の場合は、手術が必要です。
椎間板ヘルニアを予防するには、ジャンプや階段の上り下りなど、背骨に負担がかかる動作を避けて、適度な運動を心がけましょう。また、肥満になると椎間板に負担がかかるため、体重管理も欠かせません。
クッシング症候群
クッシング症候群は、副腎でコルチコステロイドホルモンが過剰生産されることで、以下のような症状が現れる病気です。
- 肥満
- 皮膚が薄くなる
- 毛が薄くなる
- 多飲多尿
- お腹が膨れる
- 糖尿病
治療法としては、薬でホルモンの調整をするのが一般的です。
クッシング症候群を予防するのは難しく、毎日健康状態を観察して、異変に気づいてあげる必要があります。
進行性網膜委縮症
進行性網膜萎縮症とは、視力が徐々に低下し、最終的には失明してしまう遺伝性の病気です。
治療法がないため、発症した場合は、ミニチュアダックスフンドがストレスなく生活できるように環境を整えてあげることが大切です。
また、予防法もないため、進行性網膜萎縮症の発症歴がある犬の子を迎えないようにしましょう。
外耳炎
外耳炎は、耳の中で炎症が起きる病気であり、かゆみや異臭、赤みなどの症状が見られます。原因は、細菌やアレルギーなどです。
このような症状が見られたら、すぐに動物病院で洗浄してもらうことが重要です。症状に応じて抗菌薬や抗炎症薬を処方してもらえるので、自宅で治療を進めましょう。
ミニチュアダックスフンドは垂れ耳のため、耳の中の通気性が悪くなりがちです。こまめにお手入れをし、清潔さを保つことで、外耳炎を予防することができます。
皮膚炎
皮膚病は皮膚が炎症を起こす病気で、かゆみや赤み、かさぶた、脱毛などが症状として現れます。
原因によって対処法が異なるため、このような症状が見られたら、動物病院で診察してもらいましょう。
皮膚炎の対処法としては、皮膚を清潔に保つことが有効です。体調に異常がなければ、月1回の頻度でシャンプーをして、汚れや余分な油を洗い流しましょう。
ミニチュアダックスフンドの寿命を延ばすためにすべきこと
ミニチュアダックスフンドの寿命を延ばすためには、以下の5つを実践することが大切です。
- 健康的な食生活を心がける
- 適度な運動をさせる
- 歯磨きなどのケアを怠らない
- 腰に負担をかけない
- 健康診断を受診させる
それぞれ具体的に説明していきます。
健康的な食生活を心がける
ミニチュアダックスフンドに長生きしてもらうには、何よりも健康的な食事が欠かせません。必要な栄養がバランスよく含まれたドッグフードを選び、適切な量を与えましょう。
食事の量を管理せずに与えすぎてしまうと、体重が増加して、椎間板ヘルニアなどの病気を引き起こす恐れがあります。一方で、肥満になるのを気にして餌の量が少ないと、栄養失調になってしまうかもしれません。
基本的にはドッグフードのパッケージに記載された量を守りましょう。また、週に1回の頻度で体重を測り、適正体重かどうかの確認もしてみてください。
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適度な運動をさせる
ミニチュアダックスフンドに元気に過ごしてもらうためには、散歩や遊びを通して、適度な運動をさせることも重要です。運動によって、筋力を維持し、肥満を防止することができます。
運動の目安は、1回あたり20〜30分の散歩を1日2回です。ただし、体調が悪いときは無理をさせず、散歩を短めにしたり、室内でゆっくり過ごしたりするようにしましょう。
歯磨きなどのケアを怠らない
歯磨きなどのケアを毎日行うことも、ミニチュアダックスフンドの健康寿命を延ばすことにつながります。歯磨きを怠ると、歯周病になり、食べ物を噛めなくなってしまうかもしれません。
ちなみに、ミニチュアダックスフンドの歯は生後7〜8ヶ月頃までに、乳歯から永久歯に生え変わります。もちろん、永久歯に生え変わってからではなく、乳歯の頃から歯磨きに慣れさせておき、虫歯を予防することが重要です。
ほかにも、耳掃除や爪切りなど、基本的なお手入れを怠らないようにしましょう。
腰に負担をかけない
ミニチュアダックスフンドは胴が長く、腰に負担がかかりやすい体型をしているため、ジャンプや階段の上り下りを避けてあげる必要があります。
また、滑りやすい床にはマットを敷き、日常生活で腰に負担がかからないよう工夫しましょう。抱き上げるときも背骨が曲がらないよう、両手で支えて持ち上げてくださいね。
健康診断を受診させる
定期的に健康診断を受診させることで、病気の早期発見・予防につながります。また、健康な状態のデータを記録しておける、健康に関する悩みを相談できるといったメリットもあります。
健康診断は、7歳頃までは年に1回、シニア期に入る7歳頃からは半年に1回の頻度で受診するようにしましょう。
ミニチュアダックスフンドの平均寿命がわかったら実際に飼い始めよう
この記事では、ミニチュアダックスフンドの平均寿命やかかりやすい病気、長生きの秘訣などを解説しました。
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は14.8歳です。健康的な生活を送れるようにしっかりとお世話することで、平均寿命よりも長生きしてくれる可能性が高まります。
ミニチュアダックスフンドの平均寿命について理解したら、実際に飼い始めましょう。これから子犬を探す場合は、「petmi」で子犬を探すのがおすすめです。
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