ボーダーコリーの平均寿命はどのくらい?
ボーダーコリーの平均寿命は、約10〜17歳とされています。
一般的に、犬は体が大きいほど寿命が短くなる傾向にあり、中型犬の寿命は10〜15歳が平均です。つまり、中型犬であるボーダーコリーは、他の中型犬よりも長生きであると言えます。
また、アニコム損害保険株式会社のデータによると、ボーダーコリーの平均寿命は13.2歳であり、犬種全体では20番目に長い寿命だそうです。
ボーダーコリーの最高齢
ボーダーコリーの最高齢は27歳です。イギリスのBramblという名前のボーダーコリーが27年211日まで生き、ギネス記録に認定されています。
ちなみに、全犬種の中では第5位の記録となっています。1位はイギリスのラブラドールレトリバーのBellaで、29年193日まで生きました。
毛色による寿命の違い
ボーダーコリーの寿命は、毛色によって異なる場合があります。ブルーマールと呼ばれる、青みがかったシルバーに独特のまだら模様が入った毛色には、注意が必要です。
ブルーマールの毛色のボーダーコリーは「マール因子」という遺伝子を持ちます。この遺伝子を持つ犬は、他の毛色に比べて遺伝的な疾患を発症する可能性が高いとされています。
そのため、ブルーマールのボーダーコリーを飼う際には、特に健康管理に配慮するようにしましょう。
性別による寿命の違い
ボーダーコリーは、性別によって寿命が異なることはありません。
ただし、去勢・避妊をすることで、性ホルモンに関わる病気のリスクを低減できます。特にメスの場合は、最初の発情期がくる前に避妊手術をすると、より予防効果が高まるそうです。
ちなみに、ボーダーコリーの大きさについては以下の記事で紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
ボーダーコリーの大きさはどのくらい?体重の推移や他のコリー犬との比較も
ボーダーコリーがかかりやすい病気・怪我
ボーダーコリーがかかりやすい病気は、以下の6つです。
- コリー原発性水晶体脱臼
- コリー眼異常(CEA)
- 股関節形成不全
- 肘関節異形性
- 黒色被毛毛包形成不全
- セロイドリポフスチン症(CL病)
それぞれの病気について解説していきます。
コリー原発性水晶体脱臼
コリー原発性水晶体脱臼は、水晶体が目の位置から外れてしまう病気です。主に遺伝が原因であるため、適切なブリーダーからボーダーコリーを購入することが重要になります。また、定期検診を受けさせて、目をチェックしてもらうこともポイントです。
コリー眼異常(CEA)
コリー眼異常は、網膜や視神経の発達に異常が見られる先天的な病気です。軽度の場合症状はほとんど見られませんが、重症になると失明することもあります。
先天的な病気のため予防することは難しいですが、異常が見られた場合はすぐに動物病院に連れていき、検査してもらうようにしましょう。
股関節形成不全
股関節形成不全は、股関節の発達異常で、骨が適切に形成されない病気です。この病気を防ぐためには、特に成長期の適切な運動と食事に配慮する必要があります。過度に運動をさせて、骨や筋肉に負担をかけないようにしましょう。
肘関節異形性
肘関節異形性は肘関節の発達異常であり、骨の形成や接合に問題が生じる病気です。同じく過度の運動や肥満を避けて、骨や関節に負担をかけないことが大切です。
黒色被毛毛包形成不全
黒色被毛包形成不全は、遺伝的にメラニン色素の形成などに異常が起こり、黒色の被毛のみ脱毛を起こす病気です。適切な皮膚のケア(ブラッシングやシャンプーなど)を心がけて、過度の刺激を与えないことが肝心です。
セロイドリポフスチン症(CL病)
セロイドリポフスチン症は、運動障害や知能障害、視覚障害などを引き起こす病気です。先天的な病気であり、1〜2歳で発症するケースが多いとされています。有効な治療法は確立されていないため、適切なブリーダーから購入することが重要になります。
ボーダーコリーに長生きしてもらうためには?
ボーダーコリーに長生きしてもらうためには、以下の5つを心がけましょう。
- 十分な運動をさせる
- バランスの取れた餌をあげる
- ストレスを与えない
- お手入れを怠らない
- 定期検診に連れていく
それぞれ具体的に説明していきます。
十分な運動をさせる
ボーダーコリーに長生きしてもらうためには、十分な運動をさせることが欠かせません。
ボーダーコリーは昔から牧羊犬として活躍していた犬種であり、活発な性格をしています。そのため、毎日運動しないとストレスが溜まってしまい、健康問題を引き起こす恐れがあるのです。
運動の目安は、1時間ほどの散歩を1日2回です。また、時間が取れるときは、広い公園でフリスビーやボールを使って自由に遊ばせてあげましょう。
ボーダーコリーの性格については以下の記事で紹介しているので、ぜひ合わせて参考にしてください。
バランスの取れた餌をあげる
ボーダーコリーを健康的に育てるためには、栄養バランスが取れた餌をあげることも重要です。
運動量が多いボーダーコリーは、しっかりとした筋肉をつける必要があります。そのため、タンパク質をはじめとして、必要な栄養を摂取できるドッグフードを選びましょう。
また、餌の量に関しては、ドッグフードに記載されている量を意識した上で、運動量や健康状態に応じて調整することが大切です。こまめに体重を測ったり、獣医からアドバイスをもらったりして、適切な量を与えるようにしましょう。
ストレスを与えない
ストレスを与えないことも、長生きしてもらう上で欠かせないポイントです。
ボーダーコリーは過敏な性格をしており、不審な人やもの、音に対して警戒心を抱きやすいです。それは都度ストレスになるため、新しい環境やものに慣れさせることが重要になります。
子犬の頃から外へ連れ出して、社会化トレーニングをするようにしましょう。また、先ほど触れた適度な運動も心がけて、ストレスを溜めないようにケアをすることが肝心です。
お手入れを怠らない
ブラッシングや歯磨きなどの日々のお手入れも、健康状態に影響します。
例えば、歯磨きを怠ると歯周病などになり、さらなる健康問題に発展する可能性があります。そのため、ブラッシングや歯磨きは毎日、シャンプーは1ヶ月に1回の目安で行うことが推奨されています。
また、お手入れをすることで、ボーダーコリーの変化に気づくことができます。もし異変を見つけたらすぐに動物病院に連れて行けるため、毎日お手入れを怠らずに行いましょう。
ボーダーコリーの被毛のお手入れについては、次の記事で詳しく紹介しています。
ボーダーコリーの抜け毛は多い?カットは必要?被毛に関する疑問にお答えします!
定期検診に連れていく
ボーダーコリーに異変が見られない場合でも、年に1回以上の頻度で定期検診に連れていくようにしましょう。
定期検診に連れていくことで、見た目からはわからない異常を発見できます。ボーダーコリーは遺伝的な病気が多いため、定期的に検診に連れていくと安心です。
また、適正体重やお手入れに関するアドバイスをもらえるメリットもあります。
ボーダーコリーの寿命や病気について理解したら飼い始めよう
この記事では、ボーダーコリーの寿命やかかりやすい病気、長生きしてもらうためのポイントについて解説しました。
ボーダーコリーの平均寿命は約10〜17歳です。健康寿命を延ばすためには、十分な運動や食事の管理、お手入れなどが欠かせません。
ボーダーコリーの寿命やかかりやすい病気について理解したら、ボーダーコリーを飼い始めましょう。もしまだ飼うボーダーコリーが決まっていない場合は、「petmi」で探す方法がおすすめです。
petmiとは、全国のペットショップから子犬・子猫を探せるサイトであり、複数のボーダーコリーを比較することができます。きっとお気に入りのボーダーコリーが見つかるので、ぜひお気軽に覗いてみてくださいね。
おすすめサイト
プレシャスワン - 愛犬・愛猫の毛からつくるダイヤモンド
プレシャスワンは、ペットとのかけがえのない思い出を美しいダイヤモンドに変えることに成功しました。
大切なペットの毛から世界でたったひとつのダイヤモンドをおつくりします。