ボーダーコリーってどんな犬?
ボーダーコリーはもともと放羊犬として飼われており、学習能力や運動能力がとても高い犬種です。凛々しい顔立ちや飼い主に従順な性格が魅力であり、世界中の愛犬家から愛されています。
ボーダーコリーと聞くと白と黒の毛色をイメージするかもしれませんが、実は35種類もの毛色の組み合わせがあります。2色(白と茶色など)や3色の毛色が混ざる子も。また、耳も立ち耳や垂れ耳などさまざまで、それぞれに個性があるのが魅力です。
大きさや毛色など、基本的な情報を以下にまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
原産国 | イギリス |
サイズ | 中型犬 |
毛色 | ブルーマール、チョコマール、ブラウン、ブルーホワイト、レッド、ブラックなど |
平均体重 |
男の子:約18〜23kg |
平均体高 |
男の子:約53~55cm |
平均寿命 | 10~17歳 |
平均販売価格 | 約326,372円(※petmiデータ参照) |
運動量 | 多い |
トリミング | 不要 |
ブラッシング | 2〜3日に1回程度 |
散歩 | 1日に30分〜1時間の散歩を2回程度 |
ボーダーコリーの大きさはどのくらい?体重の推移や他のコリー犬との比較も
ボーダーコリーの歴史
ボーダーコリーは、8世紀後半から11世紀にかけて、バイキングが持ち込んだトナカイ用の牧畜犬が祖先であると言われています。以降は他の犬種との交配を経て、19世紀頃に現在の姿となりました。
ボーダーコリーのボーダーは「国境」という意味であり、イングランドとスコットランドの国境付近が原産であることが由来です。また、コリーには牧羊犬という意味があります。
この国境地方は天候が悪くて岩場も多く、人が牧畜をまとめるのは大変でした。そのような環境下で、昔から人々を助けていたようです。
そして20世紀に入ると、ドッグショーやドッグスポーツなどでその運動能力の高さが注目されるようになりました。現在では、さまざまなドッグスポーツの大会で大活躍する犬種になっています。
ボーダーコリーの性格
ボーダーコリーの性格は、以下の通りです。
- 賢い
- 運動好き
- 愛情深い
- 警戒心が強い
- 過敏
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の調査によって、ボーダーコリーは全ての犬種の中でもっとも賢い性格であることがわかりました。また、もともと牧羊犬として飼われていたことから、運動好きであり、飼い主に対する愛情が深いです。
一方で、賢いが故に、飼い主以外に対しては警戒心が強いです。さらに過敏な一面もあるので、しっかりとしつけないと、散歩中に走り出してしまうことがあるかもしれません。
ボーダーコリーの性格について詳しくは以下の記事で紹介しているので、合わせてご覧ください。
ボーダーコリーの販売価格
ボーダーコリーの販売価格の相場は、約326,372です。(※petmiデータを参照)他の犬種と比べてやや高めですが、人気があることが理由だと考えられます。
あくまで相場なので、値段には個体差があります。petmiで調べると、最高値は690,800円、最安値は164,780円でした。(※2024年6月時点)
ボーダーコリーの値段は、毛色や模様で異なります。例えば、ブルーマールと呼ばれる大理石のような色味はとても珍しく、希少価値が高いです。そのため、他の毛色と比較すると値段が高く設定されています。
模様に関しては、顔の真ん中にフレーズという白い線が入り、そこから左右対称に毛色が広がっているのが理想とされています。毛の模様が綺麗なボーダーコリーは値段が高いです。
ボーダーコリーの寿命と病気
ボーダーコリーの平均寿命は10〜17歳であり、他の中型犬と比べると比較的長いです。また、最高齢はなんと27歳とされています。
ボーダーコリーに長生きしてもらうためには、運動してストレスを溜めないようにしたり、健康診断に連れていったりすることが欠かせません。また、かかりやすい病気の症状を把握しておき、異変が見られたらすぐに動物病院に連れていくことも重要です。
ボーダーコリーは主に以下の病気にかかりやすいので、飼う前に把握しておきましょう。
- コリー原発性水晶体脱臼
- コリーアイ
- 股関節形成不全
- 肘関節異形性
- 黒色被毛毛包形成不全
- セロイドリポフスチン症(CL病)
それぞれの症状や予防法については、下記の記事で詳しく解説しています。
ボーダーコリーの平均寿命はどのくらい?かかりやすい病気についても解説!
ボーダーコリーの飼い方のポイント
ボーダーコリーの飼い方のポイントを以下の項目に分けて説明していきます。
- 散歩
- 食事
- しつけ
- お手入れ
運動
ボーダーコリーは活発な犬種であり、かなりの運動量が必要です。散歩の目安は30分〜1時間を1日に2回程度であり、さらに公園で走る時間を作ってあげると良いでしょう。
また、散歩のコースを変えたり、公園で新しい遊びを取り入れることで、脳への刺激となります。ボーダーコリーは賢い犬種なので、頭を使わせてあげることが大切です。
運動量が少ないとストレスとなり、問題行動を起こす恐れがあります。そのため、毎日運動の時間を確保して、ストレスを溜めさせないようにしましょう。
食事
ボーダーコリーは運動量が多いことから、ドッグフードに記載されている量では足りないことがあります。そのため、体重を計ったり、体型をチェックしたりして、ドッグフードの量を調整することが重要です。
また、ドッグフードを選ぶときには、月齢や体重、性質に合ったものを選ぶようにしましょう。必要な栄養が摂れないと栄養失調になり、病気の原因となります。反対に、食べ過ぎてしまうと肥満の原因となり、関節に負担がかかってしまいます。
もし食事や体重について不安があるのであれば、一度動物病院に相談するのがおすすめです。
しつけ
ボーダーコリーはとても賢い性格をしており、どんなことでも覚えてしまいます。そのため、しつけに一貫性がないと飼い主のことを信頼せず、従わなくなる可能性も。飼う前にはどのようにしつけるかを家族の中で統一して、一貫性を持つことが非常に重要です。
また、もともと放羊犬として飼われていたことから、吠え癖が付いたり、動くものを追いかけたりすることがあります。そのような問題行動を防ぐためには、子犬の頃からのしつけと社会化トレーニングが効果的です。
しつけられるか不安な場合は、ペットスクールに通わせるのも一つの方法です。
ボーダーコリーのしつけ方・飼い方|コツや飛びつきの対策などを解説
お手入れ
ボーダーコリーに必要なお手入れは、主に以下の通りです。
- ブラッシング
- シャンプー
- 歯磨き
- 爪切り
ダブルコートの犬種なので、トリミングは不要なものの、抜け毛が多いです。ブラッシングの頻度は2〜3日に1回が目安ですが、換毛期は抜け毛対策として1日1回してあげると良いでしょう。
シャンプーの頻度は1ヶ月に1〜2回、爪切りは1ヶ月に1回、そして歯磨きは毎日行うのが目安です。どれも怠ると健康を害する恐れがあるため、丁寧にケアをしてあげることが大切です。
ボーダーコリーの抜け毛は多い?カットは必要?被毛に関する疑問にお答えします!
ボーダーコリーのまとめ
ここまで、ボーダーコリーの基本情報や販売価格、飼い方のポイントなどを紹介しました。ボーダーコリーは賢くて明るい性格から人気の高い犬種です。そのため、販売価格の相場も約326,372円と高い傾向にあります。
もし価格を比較して選びたい、希望の毛色があるなどさまざまな条件を比較したい場合は、petmiで探すことをおすすめします。全国のペットショップから探せるため、きっとお気に入りのボーダーコリーが見つかるはずです。